自律判定

GM:では、自律判定に移ります。
GM:最終侵蝕率とロイスの数を申告して、各自振ってください。
橋場:最終侵蝕率は111%、タイタス2、ロイス5。素振りで。
橋場:#5d10-111
橋場/Dice:5d10=(4+10+1+9+2)=26-111=-85
橋場:85%で帰還。
皓:最終侵食率124% ロイス4、D1、タイタス1。空き枠に先生にロイス取得で5個。
冴:132%、ロイスは現時点で4つ。橋場さんにまずは一つを。
皓:……素でいいかな。失敗したらしばいてください(何)
皓:#5d10-124 てえいっ!
皓/Dice:5d10=(9+10+10+7+5)=41-124=-83
GM:おおー
皓:おけ。帰還ですー。
橋場:でかい目ですな…w
GM:おかえりーです
橋場:おかえりなさい。
冴:申し訳無い、2倍で振らせて下さい(汗  10個で。
冴:#10d10-132
冴/Dice:10d10=(6+6+6+2+9+10+3+1+5+6)=54-132=-78
橋場:帰還おめでとうございます。
冴:だ、大丈夫でした!
GM:帰ってきてくれればそれでいいのよ(何
皓:お帰りなさいませー。
GM:全員生還おめでとうw
冴:有難うございますのおめでとうございます!
GM:ではEDの希望とか有れば(何
皓:衛君に会わせてください(何)
橋場:山下警視正を見送りたいです!(生きてること前提かい)
冴:……ゆにばーさるの報告はするべきでしょうか(何
GM:報告内容はお任せします(何
橋場:そこはあんなものなので報告は要らないと思います(何)<ゆにばーさる
冴:上層部の趣味だもんなぁもう!(何<ゆにばーさる
GM:じゃあまあ、EDさくっとやってしまいませう。






Ending

Ending1
「終歌」
ScenePlayer:“蒼茫たる世界” 神無月 冴
Place:UGN黒巣支部

GM:無事に二人を病院に搬送し、翌日
GM:事件の顛末を報告しに、再び支部長室を訪れていた。
美鈴:「報告ご苦労様です。」
冴:「……まったく、もう少し手加減の方法を学ばないといけないようですね。私は。」 小さく溜息を漏らしつつ。
GM:以前と同じようにソファを勧め、穏やかな笑みを返す。
美鈴:「いえ。適切な処置だったと思います。手加減については……うちのエージェント達に聞かせてやりたいくらいです。」くす、と笑う。空気を和ませるよう。
冴:「そう言っていただければ。 ………。」 後半にはどう答えようと思案した結果、結局軽い笑みを浮かべたのみで。
美鈴:「ともあれ、事件が早くに収束を見てよかったです。お疲れ様でした。」軽く頭を下げる。
美鈴:「……あの、父子の件ですが。」
美鈴:「今朝方、双方とも意識を取り戻したそうです。」
冴:「……良かった。 本当に……良かった。」 静かに目を閉じ、安堵の息を吐き。
美鈴:「ええ。…今後の処置については……恐らく慣例通りとなるとは思いますが。」少しだけ言いにくそうに。
GM:慣例通り。つまり、OVならばUGNでの保護。そうでなければ記憶操作による隠蔽。
冴:「それでも……まずは、生きていてくれた事だけでも。」 
美鈴:「そうですね。…全てはそこからです。」頷く。
美鈴:「では、今回は本当にお疲れ様でした。」
冴:「ええ、天城さんもお疲れ様でした。 お互いに、暫くの間ゆっくり出来ると良いのですけども。」
美鈴:「そうあることを願います。」やや苦笑ぎみに。
冴:小さく笑う。 一礼をして立ち上がり。
美鈴:「そうそう。チルドレンの子達が、先生のことを気にしていましたよ。…あちらでも、どうぞよろしくお願いしますね。」言い添えて。
冴:「良い生徒に恵まれましたかね。 ……それでは、またご入用がありましたら。」 誰だろうと小さくはてなまーくを浮かべつつ。
GM:頷き、それを見送った。
冴:ゆっくりと扉を閉めて――息を吐き。
冴:「……きっと絆は取り戻せるでしょうね。 あの親子ならば。」
冴:一つ、その事を信じて。 そのまま静かに歩き出した。


Ending2
「哀しき日常」
ScenePlayer:“ファニーハウンド” 橋場 直行
Place:黒巣署

GM:数日後。
GM:事件は被疑者死亡、という結末を迎えていた。…そう。対面的には。
GM:事件の収束によって、視察兼応援に来ていた山下も、本庁へと戻ることになった。
山下:「短い間だったが、世話をかけたな。」署の前。大仰な見送りはいらないと言った彼の希望で、一応の接待係だった君だけがその場にいる。
橋場:「いいえ、こちらこそ。お疲れ様でした」車の前で、敬礼。
GM:傷の治りは思ったより早く。…とはいえ、まだいくらか手当の跡が残ったままのスーツ姿で。
山下:「事件がこんな終わり方をしたのは残念だが……犠牲者を最小限に留められたことだけでも、暁光と思うとしよう。」
橋場:「…はい」いくつもの思いが言葉にならず、口をついて出てきたのは短い肯定。
GM:呟いて、ずれた眼鏡を押し上げる。…固定具の辺りが少し歪んでいるのは、先日の衝撃のせいだろうか?
橋場:それでも。
橋場:「──僭越ながら」
山下:「…なんだ。」
橋場:「黒巣に居らっしゃる息子さんは、当面はまだ親類の方に預けられるのでしょうか?」
山下:「………。」
橋場:敢えて、問う。眼鏡の奥には、誤魔化しを許さない確たる眼差しを込めて。
山下:「……誰かと勘違いしているのか?俺に子供はいないぞ?」怪訝そうに首をかしげる。
GM:その目に、偽りは無いように見える。
橋場:「………は。勘違いでしたか。失礼しました」
橋場:一瞬惚けるも、すぐさま軌道修正。話しを合わせ。
山下:「黒巣は犯罪件数も多い。あまりぼんやりしているなよ。」釘を刺し。
橋場:これ以上の追及も言葉も、全てが意味を無くした。その意味を察して。
山下:「では、見送りご苦労だったな。」言って、車に乗り込む。
橋場:「はい。それでは御壮健を願っております」
橋場:再度敬礼を。車が動き出し、見えなくなるまで。
GM:静かに走り出した車は、やがて街並みに消えていった。
橋場:一つの結末として。
橋場:これも有り得る選択肢であると。自分を納得させようと…閉ざした口に、ぐっと歯を噛みしめて。
橋場:踵を返して署内へと。
橋場:彼の言う通り、ぼんやりしているわけにはいかないのだから。
橋場:次の事件を解決するために、再び忙しい日常が始まる。
橋場:振り返るのは、きっと後でもできることだろうから。


Ending3
「スケッチブック」
ScenePlayer:“正位置の太陽”津嶋 皓
Place:黒巣市内/病院

GM:事件から数日。
GM:UGNより、衛の回復を聞いた君は、病院に見舞いにやってきていた。
GM:まだオーヴァードとして未熟であること、当時の精神状態やRVの不安定さを鑑みて
GM:暫くはUGNの保護下にて、経過を見守ることとなったそうだ。
GM:病室に姿が見えなかったために職員に聞いたところ、どうやら小児科のプレイルームにいるらしく、そちらへ案内された。
皓:片手にドーナツの箱を持って軽いノックの後、入室。
皓:「こんにちは、衛君。──調子はどう?」努めて普段どおりの口調で声をかけ、近づく。
衛:「皓兄ちゃん!」君の姿に嬉しそうな顔をして。
GM:しかし、すぐに少ししゅんとする。
皓:これ、お見舞いね。と手にした箱を差し出して。衛君傍の床に座る。
皓:「……元気ないね。まだ調子は悪い?」下になった目線より、覗き込むように観て。
衛:「皓兄ちゃん…ごめんね。…僕、みんなに怪我させたんだよね。」
皓:数度、瞬きをして。その眼を覗き込んだまま。「反省してるの?」
皓:「だったらそれでいいよ」笑い、手を伸ばして髪をかき回す。
衛:「うん…。ごめんなさい。」大人しく撫でられる。
GM:事件や父親のこと等は記憶操作を受けて忘れているようだが、
GM:いずれ認識すべき時の為に、今受け止められる範囲の記憶は留めている。と聞いた。
衛:「わがままの為に使っちゃ駄目よ、って看護婦さんが言ってたの。だからちゃんとごめんなさいしなさいって。」
皓:「──……謝るべき時に、謝れる人に謝ること。結構難しいことだけど」ふ。と眼を逸らした。それは自分にも言い聞かせる言葉で。
皓:「それが出来る限りは、何れ許される。そういうものだからね」
衛:「…?……うん。」少しだけ理解が及ばなかったのか、首をかしげるが。許してくれたのだろうと納得して頷く。
皓:「だから、僕への“ごめんなさい”はこれでお終い。今度はまた、別の人にきちんと、ね?」
衛:「ちゃんとごめんなさいできるよ。」こく、と頷く。
皓:「OK」言葉に笑い。再度頭を撫でた。
GM:えへへ、と笑って。
皓:「ところで、何していたの? ここで」ふと思い出し、軽く周囲を見回しつつ。
衛:「あ。そうだ、みてみてー。僕ね、お絵かきうまいねって褒められたんだよ!」
GM:と、側に置いてあったスケッチブックを開いてみせる。
皓:「へぇ」軽く息をついて。「今描いてたんだ。どんなの?」と、位置をずらし。手のそれを覗き込む。
GM:スケッチブックには花や虫が描かれている。子供にしては上手い…いや。むしろ子供らしい素直な感性で見てこそのものかもしれない。
皓:へぇ。と微かに感嘆して。「うん。確かに巧いね。僕は此処まで描けないなぁ」率直な感想を。
衛:「他にもねー…。」褒められて嬉しいのか、他のページも捲って見せる。
GM:クレヨンで色彩豊かに描かれた絵がいくつもあった。
GM:そのページの終わり。
GM:それまでのタッチとはうってかわって、もっと小さい子が描いたような、ぐりぐりとクレヨンを押しつけたような絵が現れる。
皓:「凄いね。こんなに描けるんだ。……」ただ感心して観ていた。その言葉も不意に止まる。
GM:描かれているのは…恐らく。3人の人物。
GM:両端の人物は真ん中の人物よりも少し背が高く、髪の長い人と、短い人。
GM:3人は手を繋いでいる。笑顔。
衛:「…あれ?……こんなの描いたっけ?」きょとん、と首をかしげ。
皓:「…………」言葉無く、それを凝視した。傍らで首を傾げる衛君の様子も気にならずに。
皓:「……ねぇ、衛君」
衛:「おかしいなー…。ん、なあに?」
皓:「これ、僕にくれないかな?」最後の一枚、それを指差して。
衛:「んー。多分僕が描いたんじゃないから、いいよー。」あっさりと頷く。
GM:誰かが勝手に使っちゃったんだろう、と。彼は解釈したらしい。
皓:「ありがとう。──大事にする。ずっと、君が思い出すまで、大事にするから」お礼の後、聞こえない言葉で、そう言い聞かせる。
皓:──何れは捨てられてしまうだろうこのスケッチブックの絵。それでも、彼の描いた家族の笑顔は、知らないまま捨てられて欲しくない。そう願ったからこそ。
衛:「うん。どういたしましてー。…あ、それよりこれ、開けてもいーい?」興味は既に見舞いの品に移ったらしく、無邪気に問いかけてくる。
皓:「うん。いいよ」──作者の覚えていない絵。丁寧にスプリングからそれを切り取り。軽く丸めて鞄に収めた。
皓:「何が好きか解らなかったから、適当に買って来たんだけどね」笑い。顔を上げた。意識は中途半端なまま。
GM:わー!と中身に喜び、食べてもいいかと看護師へ聞きに行く衛。
皓:“何れ思い出すこと”……それが衛君にとっていい事かどうかは解らない。
皓:それでも、少なくとも自分は……それを“正しい”と思った。知って良かったと思った。──今は。
皓:だからこそ……瑕となっても。彼にとっての過去も、何れそうであって欲しいと信じて。
皓:今はただ。世界に在れと願うだけ。
GM:鞄に収まった拙い家族の肖像は。丸められて笑っているようにも、泣いているようにも見えた。


Master Scene 3
「空の深く」
ScenePlayer:none
Place:黒巣市内/??

とあるビルの上より。
去っていく車を。ホテルから出てくる人物を。病院に向かう人物を。
見つめている目があった。

「………。」吹く風に、耳にかかる髪を遊ばせたまま。
制服姿の少年は、黙ってそれを見つめていた。

「…こんな所にいたの。探したわ。」不意に、その後ろに現れる気配。
刺すような雰囲気をまとったままの少年とはうって変わり、ゆったりとした声をかける
「……貴女ですか。」
「ご挨拶ね。もう戻ってるっていうから、せっかく迎えに来たって言うのに。」
「…少し、野暮用が出来まして。先に済ませてから戻ろうかと思っていました。」
「連絡が遅れてすみません。」淡々と、そう告げる少年。
「いいのよ。別にこれと言ってやってもらうべきことがあったわけじゃないわ。私個人の勝手な心配。」いくらか冗談めかした口調。
「なら、いいんですが。……じゃあ、戻りましょうか。」
無駄な話は好まないとばかりに、話を切り上げる。

「…ええ。……ところで、何をしに行っていたの?確か、随分田舎の方へ行っていたらしいけれど。」
「………そうですね……“墓参り”、とでも。」
「あら、そう。」
それ以上は深く追求せず。
「親孝行は良いことね。……それじゃ、また夕方から“授業”の続きを始めましょうか。」
「はい。」
頷いた少年を確認すると、同じく頷き返して。女性は来たときと同じようにその場から消える。

「………。」
少年はもう一度、街並みを振り返って。
「……結局、君は何が救えた?」ぽつりと、一言。
そしてポケットからいくつかの紙切れを取り出して。眺め。
「…呼ばれた、ということかな。……。」ため息と共にきびすを返し。いくつかの写真と文字が書かれていた紙切れは、その手の中で細かく刻まれて風に流される。

そして、その場から気配は消えた。