「Heartless Memory -Grand Opening-」

Introduction /  #01-「予兆」 /  #02-「失踪」 /  #03-「赴任」 /  #04-「宿敵」 /  #05-「辞令」 /  #06-「予兆」

せつな:#4d100
せつな:ダイスがねえwwwwwwwwww
GM:まあ落ち着け
GM:ダイスを振る機会がないはずだが、それでも入れたいのですか?w
法明:一応呼ぶかい?(何)
せつな:ロイスを決めようと思(ry
GM:好きにしてくださいw
GM:PC間ロイスないぜw
せつな:…おお。
< グランドOPでは、PCが出会わないから
せつな:今日のOPはロイスとかなくていいのか(何)
法明:そういやそうか。(何)
せつな:しまったな自己紹介からネタ分が消えてしまうwwwwwwwwwww
GM:シナリオロイスもないw
法明:よし。グランドOP後に適当に決めよう。(何)
*nick hirasaka_ → neko_
根古回:
GM:なら、それは明日にとっておけwwww > ネタ
*nick neko_ → Neko_
せつな:分かった、明日にするお!(何)
根古回:いるwwww
せつな:ねこいる!
*nick Neko_ → Neko_10
根古回:これで(何)
法明:ねこwwww

Self-Introduction

自己紹介

GM:さて、それではセッションを開始しましょうか。
GM:まずは自己紹介から。それからグランドOPを開始します。順番はBBSに書いた通りです。
GM:自己紹介の順番は、PC1から順番となります。


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PC1:"万物流転" 一 法明

HandOut
10年前、キミは幼なじみの六白傷無(むつしろ・きずな)と共にジャームと遭遇し、死んだ。
そしてキミは“賢者の石”の適合者として覚醒することで一命を取り留めた……らしい。
傷無はその後、病死したと聞いたが……転校した先で、キミは彼女と瓜二つの少女に再会する。
法明:「一法明です。はい、いちと書いてにのまえの。まあ、そんなに見る苗字じゃないですし、僕で間違いないかと」
法明:「しばらく、いや、当分かな。よろしくお願いします」
法明:※中背の少年。高校二年生。一応剣術家だがあまり才能なし。美形ではないが不細工ではない。無難。
法明:※対人関係には比較的消極的。あまり踏み込もうとしない……その反面、一端距離が詰まると無闇に親身になる。
法明:※賢者の石の受容体で、右上腕とほぼ一体化(上腕骨の一部と同化)している。
法明:※シンドロームは[サラマンダー/モルフェウス]。初期侵食率は28。IV値10、HP18。Dロイス[賢者の石]所持。
法明:簡単ですが、以上です。次の方、どうぞー。


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PC2:“Moment Attacker” 九条 せつな

HandOut
キミはUGNチルドレンである。
日常を守るために戦うキミと、日常を破壊しようとするFHは不倶戴天の敵だ。
中でも因縁のあるFHチルドレン、“ナイチンゲール”が、面影島という島に潜んでいるという。
キミは彼女を追い、島に向かった……レネゲイドの秘密が潜む、その島に。
せつな:“刹那の支配者(Moment Attacker)” 九条せつな
せつな:対抗種(カウンターレネゲイド)を持つ、対レネゲイド戦闘用に調整して製造されたUGチルドレン。刀使い。
せつな:自らの強い意志で日常を守ろうとする、世界の守護者(ユニバーサルガーディアン)。
せつな:シンドローム:ハヌマーン/ハヌマーン ワークス:UGNチルドレンC カヴァー:高校生
せつな:HP:12 IV:11 基本侵蝕率:35% Dロイス:[対抗種]所持
せつな:以上です。よろしくお願いしますー


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PC3:“神算鬼謀” 鳳 竜一

HandOut
面影島――
小さな島でありながら、オーヴァード発生率が高いため、UGN支部が置かれるそこが、キミの新しい赴任先だ。
UGNの調査では、オーヴァード発生率の高さは原因不明。
そして、前支部長は音信不通になったという……なにか胸騒ぎがした。
竜一:「僕はリーダーの鳳竜一。通称ハンニバル。奇襲戦法と変装の名人」
竜一:「僕のような天才策略家でなければ、百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらない!」
竜一:“神算鬼謀”鳳竜一。オルクス/ソラリス、17歳男。UGN支部長にしてDロイス【指導者】所有。
竜一:外見は白ラン眼鏡にオールバックのインテリ風味。運動関係はからきし。
竜一:領域を通じて戦場を把握し、状況を操作する能力を持つ。【指導者】のDロイスを持つ程度には作戦指揮に定評がある。
竜一:その腕を買われて派遣支部長として幾多の支部で辣腕を振るってきた、筋さえ通れば金次第で何でもやってのける命知らず。
竜一:PCロイス・シナリオロイスはなし。
竜一:以上で。


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PC4:“彷徨い歩く筆” 篠山 遊月

HandOut
友人のジャーナリスト、七姫薫(ななひめ・かおる)が行方不明となり、
キミは彼女が最後に向かった取材先、面影島に向かった。
この島には、死人が蘇るという不思議な現象があると彼女は言っていた。
……死、という言葉が、妙に不吉に思い出された。
篠山:「ふむ、きょうもいい一日になりそうだね。」
篠山:「ああ、挨拶が遅れたね。僕は篠山遊月という、しがない小説家だよ。」
篠山:「昔は少しは売れていたんだがね・・・今の若い人にはわからんかなぁ」
篠山:どこにでもいるような売れない小説家。
篠山:今は、日本各地を巡っては巡業レポのようなものを書いている。
篠山:和装で細身のおじさん。ふちの細い眼鏡をかけているが老眼ではないらしい。
篠山:シンドローム ノイマン・バロール
篠山:ワークス/カヴァー:小説家(記者相当)/小説家
篠山:基本侵蝕値:28 HP:18 イニシアチブ:9
篠山:Dロイス:生還者
篠山:以上、よろしくお願いします。

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PC4:"猫又" 根古回 十郎太

HandOut
キミは警察官として、新たな辞令を受けた。赴任先は、小さな島の交番だ。
しかし、UGNのエージェントから、この島にFHやUGNが関わっていると聞いた。
面影島と呼ばれる小さな島に、どんな秘密があるのだろう。
根古回:「街の安全は僕が守ります。平和が一番ですよ」
根古回:根古回 十郎太。黒巣署に所属する警官。階級は巡査。
根古回:柔和な顔つきで、見た目は犬っぽい印象。
根古回:いつも何かしら帽子を被っており、裾の長めな上着を好む。
根古回:その下に何が隠されているかは企業秘密。に、したい(何)
根古回:シンドロームはエグザイルピュアブリード。HP18、IV6、基本侵食率31% Dロイス:異形
根古回:以上です。どうぞよろしくお願いします〜。


GM:GMはAscalonです。どうか、よろしくお願いいたします。

Opening Phase:01
SceneTitle :予兆
ScenePlayer:“万物流転” 一 法明
登場:不可

GM:今から10年ほど前の回想から、物語は始まります。
GM:その日。キミは、幼なじみの六白傷無とともに、近所の神社で遊んでいた。

傷無:「のりあきくん! この花きれいだね!」
GM:嬉しそうに微笑みながら、お花をキミに差しだす
法明:「キズナって、こうういうの好きだよな。おれ、よくわかんねえや」
法明:むー。と。六歳。走り回りたいお年頃なんですが、傷無を措いてもいけないわけです。(何)
傷無:「もー、のりあきくんってばー」 ぷぅ、と軽くふくれてみせる
GM:しかし、すぐに笑顔になって、
傷無:「キズナは、のりあきくんと遊ぶの好きだな」
法明:「な、なんだよ。……きのうはおれがままごと付き合ったんだからさ……その……」
GM:と言った。
法明:「……まあ、えっと、おれもすきだな。キズナといるの」
GM:キミの答えを聞いて、傷無が嬉しそうに微笑む
GM:だが、そこで、
GM:「あれ、なんの音だろう……」
法明:「え?」
法明:「ぐーじのおっさんは」
法明:「ぐーじのおっさんは、夜になるまで帰ってこないって……」

GM:そこに、“それ”があらわれたのだ。

GM:ジャーム『GUOOOOOOOOOOO!!』
GM:……ジャーム。今でこそ、そういうものがいる、と知っているが、その時はただ恐ろしいばかり。
GM:恐怖に固まるキミめがけて突進してくるジャーム。
法明:「あ……あ……」本能的な恐怖に押されて、動けない。
GM:――そして、気が付いたら、腹から、大量に血が流れていた。
GM:辛うじて残る意識で、傷無がキミにすがりついて泣いているのがわかった。彼女も肩に怪我をしているようだが、お互いの血が混ざって、どちらの出血量が多いのか、よくわからない。
傷無:「のりあきくん! のりあきくん! 死なないで!」
法明:キズナのからだが温かい。……おれのからだがつめたくなっているんだ。キズナは、きっとまだいきていられるんだ。
法明:「……キズ……にげ……」
法明:にげろ、とは言い切れなかった。溢れてくる血で言葉をつくりきれない。
GM:ジャーム『GUUUUUUUOOOッッ!!』
傷無:「いや、いや、のりあきくん!」
GM:ジャームの咆吼が響き、そして、キミは死んだ。
GM:――記憶は、そこでとぎれ、暗転する。


GM:気が付いたとき、キミはどこかの病院のような場所――今思えば、UGNのラボにいた。
GM:白い部屋にいるのは、キミと、そして白衣を着た医者らしき男。
法明:「……ああああああああっ!」悲鳴を上げて。
GM:彼は、悲鳴を上げるキミを落ち着かせるように、優しく接してきた。
GM:やがて、キミが話を聞けるくらいに落ち着くと、彼はこう言った。
医者:「大丈夫、キミは助かったんだ。オーヴァードの力でね」
法明:「おーばー? ……そうだ、キズナ。キズナは!」
法明:状況を理解しようとするよりも先に、どうしても知りたいことがあった。
GM:半ば混乱しているキミの質問に、医者は1つずつ丁寧に答えていく
医者:「オーヴァード、とは様々な力を操る特殊能力者だ。詳しいことは後で話すが……どうやら、その力でジャームを単独で撃退したようだね……すごい能力だ」
医者:「それと、一緒にいた女の子だが。彼女は無事だよ。ただ、ジャームを目撃しているため、記憶処理や、転居の処理を行うことになる。すまないが、彼女とはもう会えないと思って欲しい」
法明:「……あえない? もう、あえないのかよ?」
医者:「すまないね。だが、これも決まりなんだ。”日常”を守るためのね」
法明:「……っく」
GM:淡々とした答え。それが、否応にもキミに現実を理解させた。
法明:「……ごめん、ごめんな、……キズナぁ……」

GM:……死んだはずのキミは、奇跡的に助かった。
GM:だが、その時は喜びよりも、もう幼なじみと会えないという寂しさが強かった……。

Opening Phase:02
SceneTitle :失踪
ScenePlayer:“彷徨い歩く筆” 篠山 遊月
登場:不可

GM:今から、1ヶ月ほど前のこと。
GM:キミが、友人であるフリーのジャーナリスト七姫薫と食事をしていた。
篠山:「うん、このラーメンは・・・なんというか、あたらしい味覚だね。」ずるずる
七姫:「いやあー、わたしはそれちょっと勘弁かなー」
篠山:「そうかい。中華屋にきたら、チャーハンかラーメンを食べるものだと思っていたがね。」
七姫:「来る店そのものを間違えたかも・・・」 遠い目
篠山:「はっはっは。まあ何事も体験だよ。」
七姫:「ともかくですね! そんな体験レポートも書けないほどに即気絶しちゃうラーメンはどうでもよくて!」
GM:ダン! と机を叩いて、興奮気味に話し出した。
七姫:「篠山さん、面影島って知ってる?」
篠山:「面影島…………はて、あまり聞きなじみのある名前ではないね。」
篠山:「なにか面白いネタでも仕入れたのかい?」(ずるずる
GM:キミの問いに、我が意を得たりとばかりに胸を反らして得意げに話す
七姫:「うんうん、その通り。面影島は東京から船で7〜8時間ってトコにある島なんだけど。そこに、死人が生き返るっていう噂があるの」
七姫:「どうも、単なる迷信じゃないっぽいんだよね。それに、その噂って島の外では全然知られてないんだって。それだけでもネタにはなるよね」
篠山:「ほう。なかなかに興味をそそられる情報だね。」
篠山:「きみは、その情報をどこで手に入れたんだい?」
七姫:「でしょ? スクープの予感よね!」
七姫:「あのねー、篠山さん」 チッチッチッ、と人差し指を左右にふって
七姫:「ブンヤがソースをホイホイ明かすわけないでしょ。例え友達相手でもね」
篠山:「まあそれもそうか。で、その大切な情報を僕なんかに言ってしまってよかったのかい?」
七姫:「ま、これくらいならね。それに明日にはもう、島にいく予定だから。スクープ一番乗りは、あたしのものでキマリ」
GM:嬉しそうに笑って
七姫:「よーし、いい記事書いて一発当てるぞー」
篠山:「ははは、じゃあ一発あてたあとのお祝いには、ぜひとも呼んでくれたまえ。」
篠山:「きみの記事、楽しみにしているよ。」
七姫:「ありがと。そう言ってもらえると、やる気でるよ」

GM:――そして、彼女は面影島へと向かった。
GM:しかし、島に向かってしばらくしてから、七姫は音信不通となった。
GM:携帯電話もメールも返事はない……。一体彼女の身に、なにがあったのだろう。
GM:キミは、彼女の言っていた島――面影島へと向かうことにした。

篠山:「面影島……いったいそこで、何があったというんだ。」

Opening Phase:03
SceneTitle :赴任
ScenePlayer:“神算鬼謀” 鳳 竜一
登場:不可

GM:ある日。霧谷雄吾はキミを呼び出し、新しい支部への異動を伝えた。
霧谷:「ある支部の支部長が音信不通になってしまいまして。貴方に後任をお願いしたいのです」
竜一:「面影島……ですか。こんな小さな島に支部があるとは」
竜一:資料を手に。
霧谷:「規模は小さく部下もいない、最小規模の支部。貴方が疑問を持つのも当然ですね」
霧谷:「実は……その島の住人からオーヴァードが出現する率が、異様に高いのです」
竜一:「え……? その、僕部下が居ないと何も出来ないっていうか……」(何)<ワンマン支部
GM:霧谷は、キミの抗議を完全黙殺して話を続ける
竜一:「その現象の監視兼調査、ということですか」気を取り直して続ける(何)<オーヴァードたくさん
霧谷:「原因はわかっていません、前支部長の時雨さんも、その研究のために配属されたんですが……音信不通になってしまいまして」
霧谷:「その通りですね。あとは、前支部長に何があったのか、その調査も含めて、よろしくお願いします」
GM:笑顔で笑いながら、残りの資料を手渡す。
竜一:「ジャームか、はたまたFHか。どちらにせよ、あまり楽しい状況ではなさそうだ」
< 修正:笑顔で残りの資料を手渡す
竜一:「ところで、僕は戦闘能力がないのですが」にこやかに資料を受け取る(何)
霧谷:「大丈夫。貴方なら何とか出来ると信じています」 にっこり
竜一:「……無理! 絶対無理! 死んじゃう! 一人でいいから部下つけてくださいよ霧谷さあああああああああん!?」(何)
霧谷:「何を言っているのですか。、UGN伝統のお家芸、“現地調達”を忘れたのですか?」
GM:要するに、部下も自分で探せ、ってこった(何)
竜一:「そ、そうか。オーヴァードが大量発生ということは、その中からイリーガルを……」(何)
霧谷:「とにかく、よろしくお願いしますよ。あ、これが島への移動手段です」
GM:そういって、小さなカギを渡してくる。
竜一:「フッ、わかりました。それでは“神算鬼謀”鳳竜一、これより面影島支部へ赴任します」ずり落ちたメガネを直しながらカギを受け取る。
霧谷:「そこら辺にテキトーに係留しておいたスワンボートの鍵です。ちゃんと返してくださいね」
竜一:「面影島は東京から船で8時間と書いてありますが」資料をめくりながら。
霧谷:「大丈夫。貴方なら何とか出来ると信じています」 にっこり
竜一:「動力はなんでしょうか」(何)<スワンボート
霧谷:「人力」 きっぱり
霧谷:「ア○リカ合衆国を中心とした株価暴落のおり、UGNも経費削減を求められていますので。頑張ってくださいね」 にっこりにっこり
竜一:「……」
竜一:「やってやるよ! やればいいんだろ! やってやんよチクショオオオオオオオオオオオッ!!」(何)
竜一:ヤケっパチになった白ランは絶叫して支部長室を飛び出していった(何)
GM:というわけで、キミは面影島へと、死力を尽くして向かうのだった――
竜一:彼が無事面影島へたどり着けたかどうかはまた後日の話である――(何)

Opening Phase:04
SceneTitle :宿敵
ScenePlayer:“刹那の支配者” 九条 せつな
登場:不可

GM:かつて、キミと幾度も刃を交えたFHエージェント、“ナイチンゲール”。
GM:彼女と最後――数ヶ月前に交戦した時のことが思い出される。
GM:とある任務中、キミはナイチンゲールと幾度目かの遭遇を果たし、山中にて交戦していた。

ナイチンゲール:「“モーメントアタッカー”、今日こそ決着をつけるっ!」
せつな:「キミとの戦いは、確か今までで3勝4敗3引分だったか。──最初の頃こそキミ達に随分と悔しい思いをさせられて来たものだ」
せつな:右手で刀を軽々と振る。その風圧だけで、自らの前進の邪魔になる草木を一掃した。
ナイチンゲール:「っ、早い!」
せつな:「“ナイチンゲール”、今日こそ終わりにしよう──!」
せつな:気魄が篭もった眼差しで相手を見据え、ハヌマーンの超高速移動で瞬時に間合いを詰める。
GM:肉体的な瞬発力だけではキミの踏み込みをいなせない。そう判断した彼女は、電磁加速を併用し一気に後退。
せつな:「──っ、正しい選択だよ“ナイチンゲール”!」
GM:そのまま、踏み込んでくるキミの正面に雷撃の爪を放つ!
せつな:さすがだと賞賛すら込められたような少し悔しげな一言。
せつな:「だが──」
ナイチンゲール:「今日で終わるのは、そっちの方だ!」
せつな:その雷撃を“刀”で振り払い、獲物を握った手にさらに力を込めて。
GM:接近し、刀を振るおうとするキミ。
GM:距離を取りつつ、雷撃を放ち接近を阻むナイチンゲール。
GM:その決着が付く前に、山中に少年の声が響く。
GM:ソングバード「ナイチンゲール! もう時間が限界だよ!」
GM:見れば、少し離れたところで。小さな少年が必死に呼びかけていた。
せつな:少し不愉快げに少年を見下ろす。
ナイチンゲール:「く、仕方ない、撤退する」
GM:奥歯を噛みしめ、悔しげにキミの方を見ながらそう言う
GM:そして牽制の一撃として、強力な雷撃を広範囲に放つ。
せつな:「この───!」
せつな:迎え撃つように刀を振りかぶり雷を霧散させたが、その足は止められる!
GM:その隙に、ナイチンゲールは少年と合流。そのまま撤退していった――

GM:そして、数ヶ月後――すなわち、今。
GM:キミは“ナイチンゲール”が面影島、という小さな島に潜入しているという報告を受け、現地に向かっていた。
GM:既に、現地の高校に編入する手続きも済んでおり、今は島へと向かう船の上だ。
せつな:「──この前は、あっけなく鳥籠(バードケイジ)へ帰られてしまったが。…次はこうはいかんさ」
GM:やがて見えてきた、小さな島。
GM:そして、キミの全身を、鋭い痛みが走った。
GM:馴染んだ痛み……レネゲイドに、キミの中の対抗種が反応する時の痛みだ。
GM:この島には、なにかある……。

せつな:「──そうだ。次こそ、キミとの決着を付けるぞ。“ナイチンゲール”」疼いた予感にふいに呟く。彼女がこの島に何の用があるのかは知らないが。
せつな:宿敵とすら呼べるようになった因果を、この刀で断ち切るために私は向かおう。

Opening Phase:05
SceneTitle :辞令
ScenePlayer:“猫又” 根古回 十郎太
登場:不可

GM:面影島への赴任が決まった日。キミは、署長の所へと呼び出されていた。

GM:永山重三「面影島、知っとるかね。小さな島だよ」
永山:「そこがキミの新しい勤務地だ。平和でいいところらしいぞ」
根古回:「………はい?」
永山:「突然の話で混乱するのはわかる。だが、これは決まったことなのだよ」
永山:「キミの実力を買ってのことだ。決して、ワシが酔った勢いでダーツ使って適当に決めたわけではないぞ?」
根古回:「あ、あのそれはどういった……、……」
根古回:何かを察して黙る(何)
根古回:「署長はダーツがご趣味でしたか」
永山:「キミの溢れる若さと天地を揺るがす正義の心で、面影島の平和を守ってくれたまえ!」
GM:がしっと、キミの肩を掴んで言う。何かを誤魔化すように(何
根古回:「は、はい……」何か言い訳をしようと試みるも、それ以上言えず。
永山:「うむ。色々ストレスがたまっておってな・・・」
永山:「では、そういうわけで。さっそく現地に赴任してくれ。細かいことは適当にやっておいてくれたまえ。ワシは忙しいのでな・・・」
GM:言いたいだけ言うと、永山はそそくさと退散します。
GM:後に残されたのは、書類も船のチケットももらってないキミ1人。
根古回:え(何)
根古回:というかそこまで偉い人相手だと何も言えない(何)
GM:と、そこで。キミの携帯電話が鳴ります。
根古回:出てみますが(誰だろう)
GM:“パープルレイン”鈴木和美「ふふっ、こんにちは、おまわりさん」
GM:“警察”としてではなく“オーヴァード”として知っている相手。
GM:UGNのエージェント、“謎の女”でした。
根古回:「このタイミングで、何ですか」ため息つき
和美:「面影島への左せ――――赴任、おめでとう。お祝いにちょっと耳寄りなお話しを、と思ってね」
根古回:「…何で知ってるんです」
根古回:聞いても無駄か、とは思いつつ
根古回:話を聞きますよ。
和美:「あら? わたしは“謎の女”よ?」 くすくすと、答えになっているような、なっていないような言葉を返して、
和美:「その島、FHが気にしてるって噂があるのよ」
和美:「それにね、貴重な賢者の石の適合者、“万物流転”一法明も近々島に引っ越すんだって……なにかありそうよね」
根古回:「FHが、ですか…」
根古回:聞いたことあるような名前にちょっと引っかかりつつ。
和美:「今のところ、具体的に何が、ってことはないんだけど……」
和美:「何か面白い話があったら、面影島の新支部長“神算鬼謀”にでも教えてあげて」
根古回:「一応僕、UGN所属ではないんですけどね…」
和美:「堅いこと言わないの。それと、その部屋にある事務机を調べてみると、いいことあるわよ。じゃあね」
GM:“謎の女”はそう言って通話を切った。
根古回:ぐったりした拍子に落ちかかった帽子を直して。
根古回:事務机。部屋を見回しますが。
GM:まあ、普通に事務机があるね。でもって、そこには置き去りにされた書類がある。
GM:どうやら、赴任先に関する資料のようだ。
根古回:ほむ。
GM:そして、水着が一着。
根古回:「荷物とか…どうしよう、寮にはいつ話が行ったんだろう…」ぶつくさ言いつつ資料捲りつつ
根古回:「………」
根古回:「…ええっと、船のチケットはどうするかな……」見なかったことにした(何)
GM:ではキミは、水着の中に隠された船のチケットに気づくことなく、
GM:自分でチケット手配するのだった――

Opening Phase:06
SceneTitle :予兆
ScenePlayer:“万物流転” 一 法明
登場:不可

GM:今から2年ほど前のある日。UGNのエージェントは無表情にこう、告げた。

エージェント:「キミの幼なじみ、六白傷無さんが亡くなった」
法明:「……え?」
エージェント:「病死だった。過去の事件やレネゲイドとは無関係だ、という調査結果が出ている」
エージェント:「両親は死別しており、家族は兄ひとりだ。彼は既に転居している」
法明:「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。亡くなった、って、死んだってことですか。何の冗談ですか……」
エージェント:「彼女が死亡した時点でUGNは監視の必要がなくなったと判断した」
GM:淡々と、事実だけを告げる。
エージェント:「冗談ではない。先ほど述べたように、周囲も含めて全て調査済みだ」
法明:深呼吸。深呼吸。そういえば……連絡が取れなくなって。もう八年も経って。忘れたことはなかったけれど。ここで哀しむ資格は。自分には。
法明:「……すいません。わざわざ報せていただいて。ありがとうございます」
エージェント:「いや、構わない。……こちらこそ済まないな。こういう仕事をしていると、どうにも心が冷たくなる」 眼鏡を直すフリをしながら視線を隠し、そのまま彼は去っていった――

GM:そして、しばらくして。家にて。

正哲:「おう、法明。てめぇ、そろそろ一人暮らししろや」
GM:と、いきなりじーさんから、実家退去通告を受けた。
法明:「……いや、ちょっと待ってくださいよ師匠(せんせい)。唐突すぎやしませんか」
正哲:「唐突も何もねえ。もう決まったことだ。いつまでも俺の庇護のもとにいないで、立派に一人立ちしてこいや」
GM:とりつくシマもございません。
GM:そのまま、じーさんは書類を投げ渡す。
GM:引っ越し先に関する書類のようだ。そこには“面影島”という文字が。
法明:「決まったこと……って、永平寺にでも行けってんですか。経も読めない小坊主なんて洒落にも……」
法明:「……面影島?」
正哲:「自然が豊かで、平和でのどかな小さな島って話だ。額面通りに受け取るなら、いいところみたいだな」
正哲:「そういうわけだから、さっさと荷物を纏めて行ってこい!」
法明:深呼吸。
法明:「判りましたよ! いきなり学生辞めろとは言われないでしょうね!?」
正哲:「安心しろ。向こうの学園への転入手続きは終わってる」
GM:そういうと、じーさんは席を立ち、部屋を出て行く。……が、途中で振り返って、
正哲:「………頑張れ。何があってもくじけるなよ」
GM:小さくそういうと、今度こそ、部屋を出て行った。
法明:「……ありがとうございます。師匠」
法明:いろいろとあったけども、この人にはまだ適わない。そう痛感して一礼。
法明:「面影島、か……」
法明:面影。俤。忘れられない誰かの謂。自分にとってそれは――

GM:そして、今。
GM:船で揺られること数時間。フェリーが、小さな港に到着した。
GM:のどかな風景……小さな、黄色い花がたくさん咲いている。綺麗な場所だ。

GM:フェリーを迎える桟橋に、人影がひとり。どこかで見覚えがあるような、懐かしい笑顔。
GM:そしてキミは、面影島にやってきた。
GM:過去と死者が黄泉還る、美しい島に――。