Middle phase

Middle1
「遁走」
ScenePlayer:美月 奏
Place:市内
entrance:慎以外は可

奏:#1d10+45[登場]
奏/dice:1d10=(6)=6+45=51

GM:家から出て、街に飛び出したものの。どうするアテがあるでもなく。
奏:「──はぁっはぁはっ──ッ。はっ」
奏:息を整える。髪についた煤は払いもしない。
GM:君はとりあえず、何が起きているのかを把握すべき状況にあった。
奏:この場合はまず慎を探そう。それ以外にも事態を把握する必要性もある。
奏:屈伸。
奏:取り合えず頭の中でコードを確認。馴染みの情報屋に連絡でも取ってみようかと。
GM:うぃ。情報収集ならばそれもありで。
奏:まぁ取り合えず奇異に見られる事も無いよう街中の貧民街に移動。
GM:とりあえず慎はどっかふらふらしてて捕まらないと言われた(何
奏:街の中だけの連絡電話を取ってコール。慎に繋がらないとなって苛立ちと焦燥で受話器をたたき付ける(何)
奏:「──────」深呼吸。
GM:ガシャン、と音がたつ。…今はそれを諫めてくれる人も居ない。
奏:馴染みの情報屋にコール。先ほどおきた様な事件が他でも起きているのか簡潔に聞いてみる。
操:登場。#1d10+37
操/dice:1d10=(8)=8+37=45
GM:簡潔に、ならば肯定が返ってくる。なんでも、貧民街で多発しているそうな。>事件
奏:「────」どういう事なんだろう。
GM:振るなら振ることも可ですがの。(いちを。
奏:軽く足元のゴミを蹴飛ばして。
操:「――物を粗末に扱うのは良くないな。誰かを探しているのかい? それとも、その逆かな?」
操:電話が終わるのを見計らって、数メートル先から声を掛ける。
奏:#4r8+1 《天性のひらめき/生き字引》 侵食率:58 いちお。
奏/dice:4r10=(10,5,1,8)=Cool!!
奏/dice:2r10=(9,8)=Cool!!
奏/dice:2r10=(1,1)=1+20=21+1=22
奏:22。
慎:幼馴染スゴス
GM:振られた。(何
奏:ゆっくりと受話器を置く。まだいいたそうな情報屋を置いて。
GM:じゃあまあ流すよ(何
奏:「ええ」即座に銃を向けるが。ゆっくりと下ろす。敵意が無いからだ。まだ。

・下流層でのジャーム化多発事件
この一週間前後で、市内における下流層でのジャーム化、及びそれに伴う殺人が急増している。
ジャームと化した者は、自分に近しい人間から手に掛けていっている。
派生する殺人の被害は貧民街などから、低地に住む中流程度の層にまで及んでいる。
ただし、上流階級にかかる層になるとぴたりと被害がみられなくなる。
騒動の鎮圧に出た何人かのFHエージェントなどに対してのみ、ジャーム化した者が逃避行動を取ったというケースもあり、ジャーム化した人間達に“殺戮対象への一定の制限”が存在すると思われる。

GM:ちょぉ出た。全部だ(何

奏:「ありがとう。お礼はまた」囁くように言って。電話を切る(何)
操:咄嗟に逃げようと思えば逃げられる程度の距離に、無手にて立ち。
奏:「あなたは?」手にはまだ銃。
奏:──この距離ならまだわたしの方が早い。
操:「UGNに所属してる、草野 操。ジャーム化多発事件に巻き込まれている真っ直中の人を保護するのが役目。
操:「君は、美月 奏……だよね?」手にした資料にちらりと視線を投げ。
奏:「ええ。”はるか遠き空”美月 奏」
奏:銃をジーンズに挿す。
操:「人違いでなくて良かったよ」資料をポケットにしまう。視線は彼女を捉えたままで。
皓:#1d10+43 登場。
皓/dice:1d10=(8)=8+43=51
皓:やっべ絶好調(何)
奏:「先ほどまで追われていてね。悪かったわね。草野さん」
慎:もう50超えてる人が二人もいるんですが(何)
皓:各務を出て、貧民街へと。──事件の話と、あの“ネコ”は今日もここをうろついているのか。と止め処なく考えながら。
GM:ハハハ参ったな(何>50突破
奏:申し訳なさそうに笑う。
操:「気にしてないよ。そういう事情は承知の上だから」
皓:──ふと、見知った顔が二つ。
操:「――君が“望むなら”。UGNが身柄を保護するけれど、どうかな?」
奏:「うん。そう言ってもらえると助かる」
操:「関連していそうな事件は他にも頻発していて、それに少しだけ協力してもらうかもしれないけ、ど――」
奏:「──いや。あなたを信用するよ。草野さん」
奏:新たに来た人間にすぐさま銃口を向ける。
操:「良かった」頷いて、視界の端に現れた人物を見る。
操:「……津嶋、さん」
奏:「敵?味方?」操に問う。
操:「敵ではないよ」小さく返す。
皓:手を上げ。立ち止まり。「……既知ってことで。勘弁してもらえないかな、美月さん」
奏:「そう。悪かったわね。津嶋さん。本当に気が立っているの」
操:「どうしたんですか? テンペスト狩りでここまで来たとでも?」
奏:銃を下げて。
操:皓に振り返り、肩を竦めてポケットに手を突っ込む。
皓:「面白い話を聞いたものでね。ジャーム多発事件とかで」
皓:「……事件があれば、“繋がり”も見えることがあるし、ね」
操:「下の事には興味が無いんだと思ってましたよ」視線を逸らして。
奏:「……………草野さん」何か二人にあるんだろうな、とは思いつつも。咎める口調で。
皓:「残念ながら、俺は上流でも変わり者らしい。──自分で“上流”て言っていて違和感で仕方ないけどね」
操:「その事件の事を知っているならば……いや、今はいいか。それよりも」
操:ごめん、と小さく奏に告げて。
奏:ふぅと一息。
奏:いいえ、と告げて。
操:「津嶋さんにその気があるのだったら、ついでなのでUGNに来ていただけますか?」
皓:取り敢えずここで事件に関してサーチというのは不自然ですかな? GM?
奏:「草野さんはこう言っていますが。あなたがよければ助けて欲しい。津嶋さん」
皓:「……いいのか? 操?」
GM:おけですぜ。>サーチ
皓:「君は俺に“裏切り”を見ているんじゃないのか? ――UGNとして」
操:「……いたずらに町の人を犠牲にするくらいだったら、貴方とも協力しますよ」
皓:俺自身に協力する意思がない訳ではない。と暗に肯定しつつも。
奏:草野さん、津嶋さんも、と二人を嗜める口調で小さく呟く。
GM:とりあえず、事件に関わるキーワードとして、皓は「種をまく者」というのを聞いていて良いです。
GM:詳細については【情報:裏社会、UGN、噂話】で。
操:「…貴方とだって、協力しますよ」口の中で呟いて。
皓:「……貴方と『も』、か」苦笑しつつ。
皓:「いいよ。美月さん。“君のため”に協力しよう」
皓:操からは視線を外し、笑う。
操:移動しつつ情報交換をしましょうか。ついでに情報判定も。
皓:では振りましょうかな。
皓:と、判定じゃなかったか。失敬。
奏:「ありがとうございます」なんだろうこの空間、と少し思いつつ。礼を。
奏:情報共有。
GM:あいや、判定でお願いしまする。>詳細
奏:#3r10+0  [裏社会]
奏/dice:3r10=(9,8,8)=9+0=9
操:情報を共有したということで、自分も判定させていただきます。
奏:9ー。
皓:はい、そういうことなら。
操:種をまく者。情報:UGN、コネ有り。#3r10+1
操/dice:3r10=(2,3,9)=9+1=10
操:10。
皓:じゃまー、噂話で。 #3r10+1
皓/dice:3r10=(4,1,10)=Cool!!
皓/dice:1r10=(3)=3+10=13+1=14
皓:おおと。14。
GM:ほむ。

・“種をまく者”
“種をまく者”は、不和の芽を蒔いて回るらしい。市内で殺し合いが増えたのはそのせいだ。
“種をまく者”に触れられると種を植え付けられる。それから少しずつ気が狂っていく。
植え付けられた人間は、身なりの良い人間が苦手なようだ。植えられるのは貧乏人が多いからだろうか。

GM:こんな話が。
GM:(以上で全部っす)
GM:後、折角回ったので補足すると、
GM:堂元が言っていた「どこかの組織」は、FHらしいことが分かった。
皓:ふぅむ。
操:「下層の“間引き”……?」話を聴いて、思いつきを呟いてみる。
操:「いや。下層故の理由でもあるのか…」
奏:「…………………」苛立ち紛れにもう一度。慎にコール。
慎:ツー、ツー、ツー。未だ繋がらない。
GM:電波の妨害を受けるような場所にでもいるのか、繋がらないようだ。
皓:「……間引き、ね。確かにな」は。と笑い。
操:「ここは電場状況が良くないね。誰かと連絡を取るんだったら、支部の屋上がいい」
奏:「……………………慎」ぽつりと呟いて。受話器を置く。
奏:二人に微笑って。
皓:「言っては何だが、“上の連中”は、足元に興味などない。そこに蠢く存在なんて歯牙にもかけてない奴ばかりだよ、実際」
奏:「じゃあ。お願いします。草野さん」津嶋さんも、と目で。
操:「わかった」
皓:「ああ」
操:「…ところで。君を追いかけている者に、君以外にも親類友人が居るのかな?」
奏:「はい。………………幼馴染です」
皓:「……幼馴染と今でも付き合いが続いているのか、君は」ふ、と笑う。さっきとは違う、笑顔で。
奏:「先生の元で生まれ育った幼馴染。いまではもう2人だけですけれど」苦笑。
奏:「そうですね。その──」
皓:「いい関係だね、それは。――大事にするといい」
奏:「血肉ともいえる幼馴染に追われ。一人は今見つかりません」
奏:津嶋に笑って言う。
奏:半ば泣き笑い。
操:「……じゃあ、急ごうか」
奏:小さく、頷いて。
操:多くは語らない。二人に目配せをして、足早に雑踏を抜け出した。
皓:「……でも、失いたくないんだろう?」顔を引き締め、呟いて。
奏:「はい。もちろん」
奏:振り返って。首肯。
皓:「だったら……何が何でも失うな。君の手で、留めろ」その背に、小さく、強く。呟きを。
奏:「はい」小さく。頷いて。
奏:歩き去る。

Middle2
「必要であること」
ScenePlayer:高坂 慎
Place:市内中心部/廃墟群
entrance:可

慎:#1d10+32
慎/dice:1d10=(4)=4+32=36
慎:36%へ

GM:OP2の翌日…つまり現在になります。
GM:今日は仕事もないので、早くから奏達の所に行くことにした。
GM:君は訓練場へ向かう途中でまた昇を見つけて、ここにいた。廃墟に似合わぬ小さな畑に。
慎:「あ、やあ。昇」
慎:ぶんぶんと物騒な布で包んだ剣を振りつつ、声を掛ける。
昇:「…あれ。…今日は早いんだね。“訓練”?」作業の手を止めて。
慎:「うん、訓練訓練。……多分今日も奏にしばかれるんだろーなあ」ほんのり遠い目しつつ。それでも楽しそうに笑い返して。
昇:「相変わらず仲が良いんだね…。……友達と。」笑う。
GM:少し、表情は硬い気もする。
慎:「まあ、幼馴染だし」若干照れたように言い返して。ぬん。
慎:「昇は何かあったのか。最近」はて。単刀直入に述べる。
昇:「ああ……。……あのさ、慎君。」少し躊躇ってから。
昇:「僕、また、ちょっと……ここを離れようかと思ってるんだ。今度は、もっと長く。」
慎:「…………え?」ぽかん。
昇:「言わなきゃと思ってたんだけど、なんとなく言いづらくてさ。」ハハ、と笑って。
昇:「少し、やることが出来たんだ。」
慎:「またどっか行っちゃうのかよ」ちぇー。拗ねた。でもまあ、その台詞には、弱い。
慎:「そっか。“やること”が。んじゃまあ、仕方ないな」寂しくなるけどと言って。
昇:「ごめんよ。黙ってて。…僕の力が必要だって言ってくれる人がいて…やっぱり断れないじゃないか。嬉しいし。」
慎:「そーだな。うん、そんなこと言われたら断れないよなあ」うんうん頷く。
慎:「んで、何をしに。──あ、聞いちゃマズいか?」
慎:この街ではいろんな事情がある。うっかり、と言ったように慌てて。
昇:「ん……種のまき方を、ね。僕に手伝って欲しいらしいんだ。」遠くを見るような目で。
慎:「ああ、なるほど。そりゃー大事だよな」単純に納得。自給は大事だ。
慎:ぽんっと昇の背中を叩いて
慎:「頑張れよ」
昇:「…有り難う。……ああ、それから…。」照れくさそうに笑ってから。
昇:「もし良かったら、なんだけど…時間が空いてる時でいいから、ここの面倒とか見て貰っても良いかな…なんて…。」
慎:「………おお。そりゃそうだよな。昇が居なくなったら」手をぽん。ちょぉ納得。
慎:「うん、昇が帰ってくるまでは任せろ。三日坊主にならないように頑張る」
昇:「本当かい?…有り難う!…まあ、ちょっとやそっとじゃ枯れたりしないとは思うんだ。ここじゃ水には困らないし、それなりの手入れは終わらせておくから。」
慎:「オーケィオーケィ。まあ解らない事が起きたら奏や英治に聞けばなんとかなるだろ」照れ臭そうに笑い帰す。
昇:「色々迷惑掛けてごめんよ。……戻ってきたら、また、美味しいものご馳走するから。」ここで取れたやつでね。と示して。
慎:「え、マジで。凄くやる気出た!頑張るからな!」ぐっ。美味しいものにはヨワス。
昇:「慎君、本当に良い奴だな…。」その様子に笑い。
昇:「…さて。ちょっと引き留めちゃったかな。そろそろ行かないと、怒られるんじゃない?」言って、今日もまた野菜の入った籠を背負う。
慎:「…おお。そういやそうだ」とん、とん。これから走っていかないと多分怒られる。
慎:「じゃあ、昇。元気でな。待ってるからなー!」
昇:「慎君も。……元気で。」手を挙げて。どこか寂しげに笑い、背を向けて去っていく
慎:戻って来るのを、美味しいものをご馳走されるのを楽しみにしている。信じて疑わない笑顔で。
慎:そんなこんなでお見送りしつつ。
慎:ぽっけから携帯取り出し。今何時だ。
慎:「………アレ、なんか着信履歴残ってる」
GM:つい先程ですな。>履歴
慎:ヤバス。遅れてるのを心配されたか。
慎:無駄に周囲を落ち着きなく見回し、オロオロしつつ奏に携帯掛けなおす(何)
奏:#1d10+58[登場]
奏/dice:1d10=(4)=4+58=62
慎:おまいwwww
GM:なくてもええよ。(何
GM:<侵蝕
奏:まー。上げておく(何)
慎:Mい幼馴染だな。(何)
GM:うぃ。(何
慎:「え、えーと奏ー?奏さーん」オドオド。(何)
奏:『──現在、高坂 慎様に 一件の伝言をお預かりしてます』無機質なメッセージ。
奏:『これを聞いていると言う事は”まだ”あなたはまともだと、信じている。連絡がつかないからこうして声を残しておく』
慎:「…………?」
慎:留守録を聞いて、内容を訝しげに。
奏:『英ちゃんがある意味ジャーム化の症状を発症してわたしに襲い掛かってきた。混乱しているからこそ。事実だけを述べる』
慎:「……はい?」信じがたい。俄かには信じがたい内容を、もっとも信じられる相棒の一人によって聞かされて。
奏:『わたしは今、UGN本部にいる。もし連絡がつかないことから推測するに。どうしようもなければそのまま逃げて。そうでなければここに来て。慎』
奏:少しの間。息を呑んで沈黙。
慎:「…………」
奏:『──待ってる』
奏:プツン。
慎:「……よく解らないけど。奏が待ってるなら、行かないとな」うん。混乱してるのはお互い様だ。でも、また奏に何かあった時。
慎:「英治が──って事なら。俺が奏を護るしかないよな」うし。
慎:ぱん!顔を両手で叩いて活を入れて。深呼吸を一つ二つ。剣を持ち直して。
慎:「──すぐ行く」ほんの少し空を見上げ。それから、走り出した。

Middle3
「乾いた根」
ScenePlayer:草野 操
Place:UGN黒巣市支部
entrance:全員登場

操:#1d10+45
操/dice:1d10=(6)=6+45=51
GM:呼ばれた人とかは時間差でもいいでよ。(何
皓:とりあえず。#1d10+51
皓/dice:1d10=(1)=1+51=52
慎:#1d10+36
慎/dice:1d10=(5)=5+36=41
慎:41%
皓:収まった。52%
奏:#1d10+62
奏/dice:1d10=(10)=10+62=72
GM:ちょwww
皓:うぁ(汗)
奏:わーい(何)
GM:(ひらだいす)(めっ)
慎:おまwww
GM:マジヤバイ
奏:7以上しか出てないよ(何
操:いよいよ左遷か?
GM:まだまだつづくよー(何

GM:さて。追われている対象を確保し、戻ってきた支部。
GM:今まで分かっていること、そこから類推することを洗い直してみることにした。
奏:「何度か見た事あるけれど。実際中に入ったのは初めて」
慎:「……奏、何か凄くヤバそうな顔をしてるけど、大丈夫?」(何)
操:「…君が奏さんの友人?」少し心配そうに慎を見る(何)
慎:ミドルはでんこーせっかのダメージ受けないんだぜ!とかナントカ先生の中の人ばりのウキウキさ加減で、走ってきた少年(何)
操:黒巣市では日本語の乱れが(何)
GM:受け継ぎまくりか(何
皓:愛弟子ですしな。
奏:「んーん。別に」手は凍傷のまま。ちなみに慎を見たとき安堵から全力で殴っている事は付記しておく(何)
慎:「あ、どうも」殴られたトコさすさす。へらっと笑顔を返して挨拶。(何)
奏:「友人と言うよりも。まぁ家族ですね」しみじみと。
皓:ほのぼのとした眼でその様子を見ていよう。
操:「“篠山英治”という少年が……なんだね。彼の足取りを調べておきたいんだけれど?」
GM:とりあえず、調べたいことなど列挙していただければ。
慎:まあ、こっちも事情は大体聞いたことにして。
操:わかるだけでもいいから話してくれないかな、と二人に告げ。
操:篠山英治がおかしくなる前の足取り、かな。
操:<調べたいこと
GM:ふむ。
奏:「へらへらして能天気で馬鹿っぽいけれど。やる時はやりますので」すらすらと。
皓:英治のその後も追跡したいところかな。
奏:ですな。
慎:ですな。
GM:篠山 英治については総括して【情報:UGN、噂話、黒巣市】ですかの。
GM:まあそんなに高くないので気張らずに。(ドゾ
操:FHの最近の動き。上流と下流を行き来する者で最近とみに動きのある者の存在、とか。
慎:「え、ちょ、珍しく奏に褒められてる」ちょっぴりいい気になる慎!(何)
慎:あいさ。
皓:後は、FHの目的、とか。具体的に良く解らん。
操:「そう。じゃあ期待させてもらっていいんだね」2人に、自販機コーヒーを手渡す。
GM:FHの動きは【情報:FH、裏社会、ビジネス】にて。(もそもそ
奏:「……………」ぷいす(何)
操:少し遅れて、一瞬躊躇してから皓にもコーヒーを(何)
皓:つれないなぁ。
慎:「あ、ありがとーございます」いえーい。嬉しそうに受け取って、かしゅ。(何)
GM:さっき奏が出した下流層でのジャーム化多発事件の情報の扱いについてはまあ任意で。
慎:んじゃまー振っていくかな。
操:では。
操:篠山英治について、情報:UGNコネあり。#3r10+1
操/dice:3r10=(2,9,5)=9+1=10
奏:情報網でふれるが。出来れば補足にさせてください(何)
慎:#5r10+0 篠山 英治 情報:黒巣市 コネ有り
慎/dice:5r10=(5,8,1,10,4)=Cool!!
慎/dice:1r10=(1)=1+10=11+0=11
GM:エフェクト要るほど高くないって。(何
操:FHの動き、情報:FH、コネ無し #1r10+1
操/dice:1r10=(2)=2+1=3
皓:では英治について、噂話で行こう。 #3r10+1
皓/dice:3r10=(8,1,1)=8+1=9
操:さっぱりわからない(何)
慎:#5r10+3 FHの動き 情報:裏社会 コネ有り
慎/dice:5r10=(7,9,6,5,10)=Cool!!
慎/dice:1r10=(9)=9+10=19+3=22
GM:慎たんが
皓:FHについて……裏社会で(ビジネスなど知らん!) #3r10
皓/dice:3r10=(6,2,9)=9
慎:フフフ
奏:わたしにはダイスボーナスがある!(何)
皓:おお、慎ちゃんすご。
慎:これが社会3の力か……!(ちょっとした感動(何))
GM:おま、各務www>ビジネスなど
慎:各務社員wwww
操:各務って、会社だったっけ?(何)
奏:会社だよ(何
GM:まあ流していきますかな。全部足りておりますのでご安心を。(もそ
皓:どうせコネなんかないよ!(何) <ビジネス
操:お願いします。<情報流し

・篠山 英治
市内に住む少年。貧民街にて何でも屋をして暮らしている。
シンドロームはエンジェルハィロゥ/サラマンダー。CN“ダイアモンドダスト”
6年前まで“先生”の元におり、彼の亡き後も頻繁に“訓練場”に通っている、数少ない一人。
現在ジャーム化の兆しが見られ、このところのジャーム化多発事件の被害者と思われる。
市内を移動しながら殺戮を行っている模様。所在不明。
数日前、街の中心にある廃墟群にて、坂上昇と会話していたらしい。

・FHの動き
最近黒巣市での動きが顕著。数週間前にもエージェントらしき姿が市内で見られている。
その際、昔失敗作として破棄した実験体を回収したらしい。目的等は不明。
回収後、その実験体を再び街に放った可能性がある。

GM:以上にて。
操:「坂上昇…って人は、大丈夫なのかい?」自らもコーヒーをすすりながら、二人に問う。
慎:「え、昇?」まあ、会話自体はおかしなことじゃないよな、とは思いながら。廃墟群という場所に訝しく思い。
操:調べられるなら坂上昇についても調べたいと思いつつ。
奏:坂上昇って自分は面識ありましたっけ。>GM
皓:「坂上、というのも君たちの友人なのかな?」情報より、二人に視線。
GM:面識はありませんな。慎から話くらいは。>奏
慎:「ですね。正確には俺の友人です」
皓:流石に実験体の事はサーチ出来ませんよね?
GM:できますよ?(何)
皓:お。ではそれも(した)
GM:坂上 昇 は【情報:UGN、噂話、黒巣市】
GM:FHの実験体 は【情報:FH、裏社会】にて。
慎:ぬん。しばし思考。回収された実験体、何処かへと消えた人。再び街に放たれた実験体、戻ってきた人。
GM:こちらは最大で12ですな。
操:ではこれもUGN情報網を使って調べます。ぽちぱぱふぁいつ。
操:坂上 昇について、情報:UGN、コネあり。#3r10+1
操/dice:3r10=(7,5,3)=7+1=8
慎:#5r10+3 坂上 昇 情報:噂話 コネ有り
慎/dice:5r10=(5,2,2,3,6)=6+3=9
慎:6
皓:どのみちコネもボーナスも無いなぁ……。取り敢えず実験体を裏社会で。#3r10
皓/dice:3r10=(5,8,8)=8
慎:#5r10+3 FHの実験体 情報:裏社会 コネ有り
慎/dice:5r10=(3,8,5,2,7)=8+3=11
慎:オシス。(何)
奏:頑張るよ(何)
皓:届かないな……って慎ちゃん回す。
操:FHの実験体について、情報:FH、コネ無し #1r10+1
操/dice:1r10=(6)=6+1=7
GM:裏社会の方が高い慎たん。(何
慎:裏社会の技能レベル3だからな。なぜか、(何)
GM:実験体については足りていますよっと。
奏:#5r10+1 《生き字引》 昇
奏/dice:5r10=(10,4,2,5,9)=Cool!!
奏/dice:1r10=(1)=1+10=11+1=12
慎:あぶ、あぶ。
GM:ジャスト。
皓:お、届いた!
奏:12。侵食値:75 
GM:ウワー
慎:「奏、無茶すんなよ」(何)
GM:…まあ、情報出しますかな。
奏:「………………大事な者の為よ」慎に答える口調は沈痛なまま。

・坂上 昇
市内に住む青年。街の中心にある廃墟群の一角で小さな畑を耕し、その野菜を主に貧民街などで物々交換して生活している。
数週間前から姿が見られなくなっていたが、一週間ほど前からはまた畑で目撃されている。
過去の経歴は不明。現在の場所で確認されるようになったのは6年ほど前から。
いつも作業着姿に軍手をはめているが、片腕は義腕。
アレルギーなど、なにがしかの特異体質があるようだ。
物々交換が終わった後、以前であればもう帰っているような時間に貧民街のあちこちをうろついていたのをこの数日で見た者が居る。
居なくなる直前、どこかのエージェントらしき人物と話していたらしい。

・FHの実験体
10年ほど前に破棄された実験体。ジャームを統率する能力の研究における被検体であった。
シンドロームはエグザイル/ブラックドッグ、ソラリス複製体。
その能力は、手で触れた者に自らの因子を植え付け、そこから徐々にジャーム化させるというもの。
ジャームの行動パターンはこの実験体が制御することが出来るが、ジャーム化初期段階ではその行動に強く干渉できないことと、因子を植える手間が問題となり実用に至らなかったものである。
植えられた因子自体を体内から排除出来ればジャーム化が収まる可能性はある。
現在の所、殺害(物理的な因子の排除)以外の方法ではそれを行えない。
破棄された後、何者かの保護を受けて生き延びていたようだが、回収時は市内の廃墟街にて一人の所を確認した。

GM:以上で。
GM:後、補足として。因子を植えた本人が死亡すれば、勿論ジャーム化は解除されると言っておきます。
GM:<実験体
奏:「………………」
慎:「………因子を撒く。……“種を撒く”?」
操:「因子。因子、か……」そういえば“栄光の右腕”が使っていたのも、そのようなものだったはず。
奏:カタカタと持った缶コーヒーが音を立てて震える。
慎:ぬん。でも引っかかる。あの時のあいつの様子は、そんなんじゃなかったと信じたい。
皓:「また厄介なものが野放しになっているようだな……」ふと、奏に視線、その手元に。
慎:「奏」
奏:「…………」
奏:「……………うん?」
慎:「……だいじょぶ。大丈夫だよ、奏。いつも何とかなったじゃないか。俺達」
奏:「そうだね」震える手でゆっくりとプルタブを上げて。
慎:「“──先生”から教わったのは、こんな時何かをどうしたら護れるか、だよ」
慎:頭ぽん。……あ、れ?
慎:「……そういやUGNって何か聞き覚えあると思ったら」ごにょごにょ(何)
操:「……ん?」首を小さく傾げて。
奏:「”相手を知る事。状況を知る事。自分を知る事”──慎の癖に生意気言って」
奏:照れくさそうに。そっぽ向いて。
慎:「──いや。俺達の、“先生”が。昔さ、この組織に居た事があるって、聞いたことが」
慎:奏の髪の毛ぐしゃーっとなでつつ(何)
慎:「まあそれはともかく!」(何)
奏:「ここは”先生”にとってはあまり近寄りたくない場所だったの。言ってなかったわね」ぐしゃぐしゃされつつ(何)
慎:自分の知る限りの昇の事を話しておく。
慎:「──うん、だからさ。改めてっていうか今更だけど。信じるよ、貴方達の事は」皓もUGNの人だと思っている目!(何)
操:UGNに昔居た“先生”……誰のことだろうとは思いつつも、言いたく無さそうな口振りに、その好奇心は放り投げて。
奏:自分も情報共有の意味合いで栄治の様子を伝えておく。
皓:年少組み二人に離れたところから視線、笑み、そして操を見て。
操:「……ありがとう」
皓:「信じてくれることには感謝するよ」
操:二人の様子に懐かしさを感じて、戸惑いながらも素直に礼を。
GM:ではそこで、UGNのエージェントが操に声を掛ける。
奏:「ごめんなさい。津嶋さん」苦笑。以前依頼を受けた時は自分が窓口になっていたと思うから。
操:「――どうした?」声を潜めて。>エージェント
GM:「…篠山英治の所在が掴めました。」
皓:軽く無言で首を振り。「頼られることは嬉しいよ。美月さん」と、次に操に視線を再度。
GM:示されたのは貧民街の一角、若者がよくたむろしている場所ですね。>操
操:「わかった。現場につくまでそのまま監視を」
慎:こそっと。安心させるために。震えてた奏の、缶を持ってない方の手を自分の手と繋ぎ。
GM:頷いて、エージェントは退室する。
皓:「……向かわせるのか? この子達を? 操」横から、小さな声で。
操:「自分の知人が、自分の関与しないところで勝手にどうにかされていたとして――それを認められるのであれば、“私は”きっと止めるでしょうね」
奏:握り返す。冷たく。凍えた手。先生がいなくなって直後のような感覚。
慎:「英治ならさ。きっとブン殴ったらいつもの英治に戻るさ」繋いだ手とその笑みで暖めるように返して。
慎:「──きっと昇もなんとかなる。“なんとかする”。──だから、俺達のことも。信じてくれないかな」
皓:「──自分で道を決めろということか。確かに、自分が当事者であったならそれを望むな、俺も」操の言葉に小さく頷きを返し。
慎:大人たちに。ぬん。ぐぐっと。
操:「だから私は天城さんや“ぽちぱぱ”のような立場にはなれない、そういう事ですよ」
奏:「────英ちゃんは。慎は仲間であり家族です。ほおっておけません」ぽつり。
皓:「その意気はいい。気に入ったよ、美月さん、高坂君」笑う。多分ここでは初めての影無い笑みで。
操:「空いた缶はちゃんとゴミ箱に捨てて」冷然と、三人に告げ。
操:「そしたら――行こうか」
慎:「──はい!」元気良く、ほっとした笑顔で。
奏:「──はい」こちらは影を背負い。
奏:缶を入れて。ようやく手を離す。もういいよ、とばかりに。
皓:声なく操に頷き、見る。
慎:おういえ。安心して手を離し──た後に、仮にも女の子の手を握りっぱなしだったことにアワアワしつつ。
慎:「行こうか。相棒」
皓:「──だからこそ、君も良い。と思うよ、いつだってね。操」聞こえないほどの呟きで。
奏:「うん」どうしたの、慎と言わんばかりのきょとんとした顔。
慎:なんでもない。照れてそっぽ向き。──歩き出した。
奏:溜息をついて、歩き出す。

慎:ぬ、ロイスの取得を。
GM:はいさ。
慎:もう一人の幼馴染に【感情 P:■連帯感/N:□不安】でロイスとっておきます。以上にて。
GM:了解。

Middle4
「真っ赤な海」
ScenePlayer:美月 奏
Place:市内/貧民街
entrance:全員登場

操:#1d10+51
操/dice:1d10=(6)=6+51=57
奏:#1d10+75
奏/dice:1d10=(10)=10+75=85
皓:#1d10+52
皓/dice:1d10=(6)=6+52=58
奏:わーい(何)
慎:#1d10+41
慎/dice:1d10=(5)=5+41=46
慎:56%
皓:奏ちゃん……
GM:
慎:奏wwww
GM:奏たん帰ってきて…!!
GM:(ひらだいすめっめっ)

GM:貧民街の外れの辺り。その道のりに、細く赤い路が出来ていた。
GM:その赤い絨毯が切れた先。
GM:足元に転がる幾つかの死体を取り巻きに、英治はぼんやりと空を見ていた。
奏:「………………英ちゃん」
慎:「英治!」
英治:「……?ああ…奏ちゃん。よかった、探してたんだよ。」
GM:ゆらり、と虚ろな眼差しを向ける。
英治:「あ、慎ちゃんも居るの?わあ、丁度良かった。」
GM:嬉しそうに手を叩く。足元に死体など無いかのように。
奏:「………………………………あ、あ、あああ。英ちゃん?」
英治:「俺さ、考えたんだよね。…奏ちゃんと慎ちゃん、いつも仲いいから、殺すなら一緒がいいかなあって。」
操:彼が、篠山英治。ジャーム化させられてしまった者。
奏:何ができる訳でもない、が。でも、”それでも”。
英治:「一緒に居てくれてよかったー。探すの大変だからさ。別々にいられると。」
慎:「この……馬鹿野郎!」
英治:「……何怒ってるの?慎ちゃん。」きょと。
慎:「───約束しただろ、先生が死んだ日!奏を悲しませるような真似は、俺達しないって!」
英治:「あ、分かった。俺が勝手にみんなに会いに来ちゃったから、寂しいんだろ?」慎の声を遮って。そう言う。
操:出来る限り、彼から直接情報を引き出す――これがUGNとしての“正解”。警戒は怠らず、三人を見守る。
英治:「ここにいるの、みんな、昔一緒にいた子達だよ。覚えてる?」足元の、既に事切れた若者達を見回して。
慎:ぎょっと立ち竦む。
GM:そう言われてみると、見覚えのある面影がちらほらあるような気もする。
英治:「なんか懐かしくってさあ。先生が死んじゃってから、みんな居なくなっちゃって。久しぶりに会いたくなってさ。」
奏:「………………………う、あ。ああああ」聞いていたくない。見ていたくない。
英治:「でもさ、折角会いに来たのに、みんな俺のこと怖がるんだ。化け物みたいに。酷いよね?」
慎:「当たり前だ。今のお前は。俺だって怖い」正直に、きっぱり。
慎:「何時ものお前に戻ってきて貰わないと、俺だって奏だって困る──!」
英治:「ええー?なんだよ、慎ちゃんまでそんなこと言うの?酷いなあ。」
慎:「…なんでだよ、ちくしょう!なんでこんなこと!」
奏:「”種を蒔くもの”」
慎:やりきれない思いで叫ぶ。奏の分までも。
英治:「ああでも、奏ちゃんは違うよね?……ん、なあに?」
GM:奏の呟きに首をかしげる。
奏:「あなたは誰?英ちゃんを返してよ!」
英治:「嫌だなあ、僕は僕だよ。奏ちゃんと慎ちゃんが大好きな、英治だよ?」笑う。
英治:「だからさ、二人のことはゆっくり殺してあげる。特別だよ?」
皓:数歩離れたところで全体を見るような視線。……彼は、英治はその名に、“種をまく者”に反応する手合いなのか。と。
慎:「……馬鹿野郎。目ェ覚ませよ。…………頼むから」どこか弱弱しくなる口調に、拳を握り。
操:「彼を倒して…思い出を守るべきかな、私は」呟いて、魔眼を形成する。
英治:「……?そのお兄さん達は誰?…一緒に遊ぶの?」
GM:意識を操と皓に向けて。
皓:「操」名前で止める。まだ、時期じゃない。
慎:「……そんなことより。英治。昇は、何処だ?」
操:「………」音もなく闇が薄れて消える。
慎:拙い逸らし方だと解っては居ても。
英治:「邪魔しないでよ。俺、二人と遊びたいんだ。」怒りに意識が染まっている。操と皓から意識が逸れない。
GM:言って、手を翳す…が。
皓:「危険な遊びをするなら、その前に止めるのが大人の役目でね。聞かん気の無い坊やは言うことを聞けるのか?」
英治:「………。…えらいひと、あんまり殺しちゃ駄目…か。」一瞬ぎこちない反応になる。
奏:「……………………」膝から力が抜ける。地に染まった血が纏わりつく。
操:「……?」
英治:「いけないいけない。…のんちゃんがね、教えてくれるんだよ。殺しちゃ駄目な人。」
皓:その反応に一身だけ微かに目を細め。
操:「のんちゃん?」誰だ?
英治:「のんちゃんはさ、優しくて、いろんなこと知ってるんだよ。怪我に効く草とか、花の名前とか…。」自慢げに話す。
操:「坂上、昇……か?」
英治:「二人は覚えてるよね?…先生が死んじゃった日に居なくなっちゃった、のんちゃんだよ。」
GM:慎と奏に声を掛ける。
慎:「…………え?」
奏:「わたしは……………」
GM:名前として認識は出来る、が、思い出せない。そんな名前。
慎:あの日の記憶はどこか霞のように曖昧だ。──でも、そういえば。
英治:「俺、あの時…先生が死んだとき、居なかったからさ……のんちゃんにお別れできなくて寂しかったんだけどさ。この前、会えて。…ああ、だから懐かしくなっちゃったのかなあ…。」独り言のように上の空で。
慎:「……おま、え」思い出せそうで思い出せない。記憶と言葉にひどく動揺して。
奏:「…………………」力が入らない。あれは。まだ未だに癒えない”傷”だ。
英治:「まあいいや。難しいお話はお終いにしてさ。遊ぼうよ、奏ちゃん、慎ちゃん。のんちゃんも帰ってきたし。」
英治:「鬼ごっこ、俺は奏ちゃん見つけたから、今度は俺が逃げる番だよね?」
GM:言うと。とん、と地を蹴って。背後の塀の上へ。
奏:「英ちゃんッ!」
慎:視線でのみ彼を追う。身体が凍てついて動かせない。
奏:悲痛な声で。
英治:「俺、隠れるのとか得意だから頑張って探してね!そしたら、次は俺が鬼で…そしたら今度は……ちゃんと、殺してあげるから。」にっこり、と邪気のない笑みを見せて、向こう側に姿を消した。
奏:手には────銃は”顕れない”。
奏:「すいません。草野さん、津嶋さん。逃げられてしまいました」ぽつり。
皓:「いや」
奏:「ごめん。──慎」
慎:「───」ぐ。息が詰まる。ふいと横を向いて、深呼吸。
操:「いや、いい。どうせまた来てくれるようだから」
皓:「──倒したくない、友人なんだろう。ならまだこれでいい」
慎:「……ううん。謝んな、奏。俺も、同じだ」
奏:「うん。ありがと」
奏:のろのろと起き上がる。煤だらけの髪と血だらけの服。
操:「彼と戦う前にやるべきことが一つある。坂上昇にも話を訊いて…無駄足を厭う暇なんて無いから」
慎:目の前にはあの日以来の屍の群れ。
奏:「……………はい」
皓:「そうだな」数歩、離れたところで腕を組み、少年達を見る。……思い出す、彼らと同じ頃の記憶を。
慎:「………チクショウッ!」
奏:「埋葬したいと思います。手助けは結構ですから。事件の調査お願いします。草野さん、津嶋さん。──慎も。」
慎:声を荒げて、ガツンと地面に八つ当たり。泣き出しそうな顔で。飲み込むように頷いて。
奏:足取りに力を。慎の腹にぽすんと力ない拳。
慎:いて、とか何時もの軽口を叩くこともなく。はるか遠き空。never freeと呼ばれる彼女の顔を見た。
慎:深呼吸。─青空を見上げる。
皓:「……その悔しさが、君たちの彼に対する感情なんだろう? 『大事だ』という」
奏:「ええ」顔を伏せたまま即答。
皓:「なら、幾らでも吐き出すといい。ぶつけるといい。届くべきところに届くまで、いつまでも」
皓:「それが出来なくなっては、終わりだ」
奏:微苦笑して言葉無く首肯。物言わぬ屍を背に背負い。幾度と無く街角に消える。
皓:操に調査再開の促しを示唆、一度、足元に目礼し。――手を出すべきはここではない、俺たちは。
慎:「また後で、奏。見届けて、やってくれ」
奏:「ええ」泣きたいのだ。それも赦されない。
操:「………まったく」
奏:空はこんなにも高い。

Middle5
「飴色の夕焼け」
ScenePlayer:高坂 慎
Place:市内/廃墟群
entrance:回想外では可

慎:#1d10+46
慎/dice:1d10=(9)=9+46=55
慎:55%へ

GM:昇が行きそうな場所、と言っても、君にはここしか心当たりがない。
GM:ひっそりと息づく小さな畑。
慎:「昇……?」
GM:返事はない。姿も、見えない。
慎:どこかほっとしながら、また空見上げた。…もう夕暮れか。
GM:遠くで、銃声がしている。…この街のどこかでも、また別の諍いが起こっているのだろうか。
慎:「…………あ」
慎:夕暮れ。銃声。少し引っかかった。じわじわと奥から込み上げる何かに、こめかみを押さえる。
GM:不意に。君の耳に、遠かったはずの銃声が鮮明に響いた…ような気がした。



タァン…!

破裂音のような、甲高い音。
「う…あ……あああああああっ!!!」
叫び声。どこか…聞き覚えのある声。

夕日を受けて光る銃口が、うっすらと硝煙を吐いている。
見覚えのある銃。それを手にする、見覚えのある少女の顔。呆気にとられたような、怯えているような、顔。
そうだ、確かあの時。“訓練”中に…銃口が逸れて…誰かに当たってしまって…。

『誰に?』

叫び声の主は、身体を丸めて苦しんでいる。
その声に、君はどうしようもなく恐怖をかき立てられ…同時に君の中の“力”がざわつくのを感じる。
他の子供達も動揺しているのか、口々に何か言っている。先生を呼んでいるのだろうか。

「なんだ、何があった!?」
騒ぎを聞いて、“先生”がやってくる。
彼は声の主の様子を見て、銃を手にした少女を見て。
「…ち。アレが当たっちまったか…。参ったな。」
深いため息。でも、諦めては居ない瞳。

君は苦しむ“のんちゃん”の姿に言いようのない不安を感じて、ただただその場にへたり込む事しかできなかった。
君も、君の“仲間”達も。
「の、のんちゃんが……じゃ、ジャームに…!!」“仲間”の一人が、“のんちゃん”を指して叫び出す。
「ジャーム…!?」「や、やだ!恐いよ……。」「みんな、殺されちゃうの?」
その声に、益々動揺が広がる。
「やめろ!…お前達はここで待ってろ。…俺が、止めてくる。」
なあに、大丈夫だ。そんな、いつもの笑みを向けて。
「ちょっとした癇癪だ。心配することねえよ。」
言って。“先生”は、“のんちゃん”にゆっくり近づいていく。

慎:『のんちゃん!…“先生”!』そうだ、叫んだんだ。あの時の自分は。
慎:何かが壊れる予感がしたから!

「あ…ぐ……ああ…。」“のんちゃん”の目は、近づいてくる“先生”と、君たちの間を彷徨っている。苦しそうに、哀しそうに、辛そうに。
「ほら、こっち来い。大丈夫だ、すぐ収まる…。こっち来て、一緒に食えばいい、プリンでもなんでも。」
さしのべた“先生”の手が、“のんちゃん”に届く。
「さ…手当してやるから…。」
「うわあああああああ!!!」ぞぶり。
悲鳴。くぐもった音。
「ぐっ……!?………。」
何かを堪えるように歪んだ表情。
それでも、“先生”は“のんちゃん”を庇うように抱えたまま離さない。

「怖がるな…。お前は、帰ってこれる。帰ってくる場所が…あるだろ――昇。」
苦しそうな“先生”の声。夕日よりももっと赤い、暗い色が、彼の足元に広がっていく。
その腕に抱えられた“のんちゃん”が……幼い頃の昇が、どんな顔をしていたかは、逆光になって見えなかった。



慎:気づけば涙を一つ。立ち竦んでいた。──“思い出した”。
慎:「あー、うん。そうだったな」ごしごし目元を拭って。
慎:「やっぱすごいよな。“先生”は」
GM:「――思い出した、のかな。」少し離れた場所から。声。
慎:「思い出した思い出した」
慎:どこか晴れた笑顔をそちらに向けて頷く。
昇:「…そう、か。……困ったな。」苦笑を浮かべて。君を見る。
慎:「なんで」ぬん。
GM:見覚えのある顔。今は、面影のある顔にも見える。
昇:「…どうして、忘れていたか、分からない?」
昇:「……“忘れさせて”いたからだよ。僕が。」
慎:「そっか。ええと。俺もそういや、ソラリスだった」複製体との情報もあったな。まあいい。
慎:顔を見返したが。そう言った彼の、肝心な表情だけ、あの日のように夕日の逆光で見えない。
昇:「あの日、“先生”を殺したのは、僕だ。慎。」
慎:「ああ」頷く。それが一番身にしみているのはきっと彼だ。何かを言うまでもない。
昇:「元々、変な体質があってね。何かの切っ掛けで暴走して…僕は、恐かったんだ。」平坦な声。
昇:「……また、“拒絶されて”しまったから。」
慎:「いいよ、昇。俺はさ、きっとここで、『“先生”の遺志を忘れるな』とか言わなくちゃいけないのかもしれないけど」
慎:「思い出したんだ。俺は。拒絶した。先生を殺した所を見た。それは事実だ。──でも」
慎:「今度は捕まえるよ。今度はお前に思い出させる!」
昇:「…思い出す事なんて、何もない。……もう、僕には前に進むしかないんだ。」微かに、自嘲を含んだ声。
昇:「例え、間違った道でもね。」
慎:「俺もさ。自分が行く道が正しいとか間違えてるとか、そんなのわかんないよ」
慎:「でもさ。こっち来て、プリンでもなんでも一緒に食ってくれないと。あの日の続きは、先生の後を継ぐ俺達がやんなくちゃいけないんだ」
昇:「そう、か…。出来れば、君には手を出したくない。引き返してくれ、って言おうと思ったんだけどな。」
慎:「戻ってきたら美味いモン食べるんだろ。バケツプリン食わせるぞ。お前には。──うん。俺は──“俺達”は。思い出した、あの日の続きを紡ぐ」
慎:「だからさ、まあ。遠慮しなくていいから、向かってくるならガツンと向かって来いよ」
昇:「…わかってるかい?…“彼”を止めるには、僕を殺さなきゃいけないんだよ。慎。」
慎:「誰が決めたんだ」
昇:「僕を作った人間達さ。」
慎:「──そんなの認めないよ」のほん。
慎:「俺達が“先生”から教えられたのは、諦め方じゃない。諦めないやり方だ!」
昇:「……相変わらずだね、君は。」ため息。どこか、楽しそうにも聞こえた。気がした。
昇:「ならば見つけてみればいい。……そんなもの、何処にもないって事を。」言い放ち。
GM:佇んでいた影が、形を失って…姿を消した。
慎:「……───く、──い」ふいに。
慎:「強く、なりたいな。やっぱり。──この街の鎖を。この街以外の鎖も砕いて。あの空を思うが侭に受け入れられように。──うん、俺は強くなりたい」
慎:空を見上げて、よし。走り出した。
慎:「いつかの翼で。誰も彼もが羽ばたけるまで」
慎:だーっしゅ。
――飴色の夕焼けは、次第に星々の静寂へと。

Middle6
「クサリのオト」
ScenePlayer:津嶋 皓
Place:市内
entrance:可

皓:#1d10+58
皓/dice:1d10=(10)=10+58=68
皓:来たな……
GM:ガツンと

GM:奏達と分かれ、一人調査を続行する事になった君。
GM:街を歩くなり各務に戻るなり。どうしてるかな。
皓:まぁ、取り敢えず戻るかな。FHのデータなど、やはり各務の方が入手しやすいでしょうし。その道のり辺りで。
GM:はいな。では
GM:各務社に近づいた辺りで、声をかけられる。
堂元:「よぉ。最近よく会うな、津嶋。」
皓:「……堂元」
皓:意外な場所、意外な声に立ち止まり。
皓:「最近富にちょっかいかけてくるじゃないか。どういう風の吹き回しだ?」
堂元:「…いやー?こう、社内事情に富に興味のある俺としては、噂の絶えない津嶋さんが気になってねえ。」
皓:「────」半眼、ただ無言のまま重心を変える動き。
堂元:「ちょ。嘘嘘、ジョーダンだって。俺は内勤メインなんだ、勘弁してくれよ。」
GM:ひえー、と肩をすくめて。
皓:「内勤か。で、その内勤メインの社員がこんな時間に何故ここに?」 自分の事は遠い棚の上の意見。
堂元:「ま、ちょっと野暮用でな。ウチでできた試作品の試し撃ち出来るようなトコ、探してんだよね。」
皓:「──拳銃か」
堂元:「ああー。なんでも、昔ごく少数出回ってた“RV銃”…つっても、専ら沈静化するためのモンだったらしいが。それの強化に使う弾を改良したモンってんで。」
皓:そういえば、其方のチームにはとんと顔を出したことないことを思い出しつつも。
堂元:「どっか広くて標的が確保しやすいようなトコを探しつつ、今朝の話の調査でもしよっかなーってな。」
皓:「RV銃?」
皓:どんなやつだ? と得物に目を留めて。
堂元:「RV銃の実物が手元にあるワケじゃねえんだが…まあ、銃弾だけでも改造して他の銃に篭められるようにしたもんなんだと。」
皓:「なるほどね……」
皓:「で、それを持っている訳じゃないのか、今」いささか声音が代わる。
堂元:「ん。一応持っては居るけどよ……。なんだ、試したいのか?」
皓:「まぁね。……内勤向けのおまえより、試し撃ちに適しているところを知っているよ、“下界”に興味のある俺はね?」
堂元:「なるほどね…。……まあ、俺もなるべく下をウロウロしたくないしな。後でデータ寄越すんならくれてやっても良いぜ。」
GM:言って、ポケットから小振りのケースを取り出す。
皓:受け取り、中を確認。
GM:中には銃弾が1つだけ。
堂元:「それ試作品だからよ、一回ぶん殴ってからじゃねーと駄目だからな。データ取れないで逃げられても困るし。」
皓:「──銃器は専門外でね、データを取っても会席は俺には無理だよ。どの程度のものが必要だ?」弾を眺め見る。同僚には目線を向けず。
皓:「殴る、か。一旦気絶させてからということか、つまり」
堂元:「まあ、そういうこったな。…検体はそんなに多くなくても良いが…ま、運びやすい程度で構わねえよ。」
皓:「一発しかよこさないで、そう何人も連れてこれると思うか、おまえ」
皓:取り敢えず、了解したとうなずきを返し、胸ポケットにしまいこむ。
堂元:「ま、頼むぜ?…ああ、そうだ。礼と言っちゃ何なんだが…。」
堂元:「今朝の話、また分かった事があるんだ。聞きたいか?聞きたいだろう。」ずずい。
皓:「──どれのことだよ」いささかうんざり気味に。コイツ、こんなに話好きの奴だったかと内心で思いつつ。
堂元:「ジャーム化事件の犯人の話だよ。…アレ、なまじ嘘じゃなかったらしくてさ。」
皓:「……ああ」
堂元:「なんかFHの方と絡む話みたいだぜ…なんだっけかな。……そう、『鎖』。『鎖の夜』。」勿体ぶって声を潜める。
皓:「……『鎖』」
堂元:「“種をまく者”は、『鎖の夜』を起こすために作られた。とかなんとかってな。」
皓:……思い出すのは、あのディスクのこと。
堂元:「詳しい内容までは知らねえが…一度起こそうとして、その中心人物がFHから逃げたから、当面の代わりの手段を作ることになった。ってことらしい。」君の感慨にはお構いなしに話し続ける。
堂元:「昔の失敗作を再利用なんだとよ。ま、出来損ないでも役に立つなら良かったんじゃねえの?そんなんで普通の生活なんぞできねーだろうし。」
皓:「……『”我々”は真冬の夜の夢の残滓より経験する。知れ。繋げ。戒めろ』
皓:『ここに鎖の夜作戦を開始する』」呟く。小さな声。
皓:「そういう意見は、好きじゃないね、俺は」ふい、と目を逸らし。
堂元:「恐えぇよなあ、そんな危ないモンが隣で平気な顔して暮らしてるとか想像すると……って、何だよ。ウチに居るくせにまだそんなこと言うのか。お前。」
GM:ははん、と笑う。
皓:「残念ながら、な」
皓:「俺は別に、好きであそこに居る訳じゃない」
堂元:「そーかい。ま、俺の知ったことでもないか…。とにかく、データ採取よろしく頼むぜ?」
GM:言い捨てて、堂元はビルに入っていった。
皓:無言で見送る。……まぁ、“面白いもの”は手に入った。後はどう使うか、だ。
皓:「──時には役に立つ。この場所は」呟き。だからこそ……いるのだ、ここに、自分はきっと。

Middle7
「Can I still believe?」
ScenePlayer:美月 奏
Place:市内
entrance:全員登場

奏:#1d10+85[登場]
奏/dice:1d10=(7)=7+85=92
慎:……
GM:ヒィ
奏:……
慎:(哀れんだ目(何))
慎:#1d10+55
慎/dice:1d10=(3)=3+55=58
皓:92……
慎:58%へ
操:#1d10+57
操/dice:1d10=(10)=10+57=67
操:67%に。
皓:#1d10+68
皓/dice:1d10=(2)=2+68=70
慎:おまwww
GM:つ、次がクライマックスだから…ね…(何
皓:70%

GM:幾度となく、かつて見知った人々の亡骸を運び。
GM:それを繰り返す内に、気がつけば日はとっくに傾いてしまっていた。
奏:「………………」
奏:見上げた空ははるかに遠い。
奏:血で固まったその赤黒い手をバケツに溜まった淀んだ水で洗う。
GM:空気は冷たい。先日も雪が降ったばかりで、気象は安定しない。
奏:スコップを立てかけ。ただ冥福を祈る。それ以外に何も出来ない。
操:「……お疲れ」
操:しばらくその様子を黙って見ていたが、やがて声を掛ける。
奏:「いえ」気丈ににこりと笑う。
慎:「ありがとな。奏」ぽすぽす。ひょっこり後方より。
奏:もう一度手を洗う。髪の煤や服の血はこびりついたまま。
操:「手が冷えたんじゃないかい? 向こうに焚き火がある。良かったら…」
奏:「何も出来なかったから、ね」慎に苦笑して。
皓:「──お疲れ様」いささか離れたところから戻り。少々遠目より声。
奏:「いえ。次は英ちゃんを探そうと思います。まだ当てはありませんが」
操:「そう」素っ気なくもとれる小さな頷きを返す。
慎:「──なあ、奏。俺さ、思い出したよ。先生が死んだ日の事」苦笑を見て。ぬん。
奏:「うん。──『思い出したんだ』。慎」
慎:「──ああ。あれ、ひょっとして。奏」おそるおそる、と視線を上げる。
奏:濡れた手をぶらぶらと振って。水を弾く。泥と血に塗れたその手。
奏:「”わたしのコードネーム”」表情を無くして。
奏:「あなたが未来を見るように。わたしは過去に、鎖に捕らわれている。”そういう”事よ。──慎」
奏:濡れた手を慎に向ける。凍傷と血と泥がこびりついた手。
慎:濡れて汚れたその手を右手で握り返す。うん、と一つ頷いて。
奏:「”これはわたしの罪”」
皓:「その思いは尚早だね」懐に手。小さなケースを取り出し。
皓:「色気も何も無いけどね……頑張る君たちにひとつの希望の種を」ぽん、と奏の手に乗せる。
慎:「ならさ。赦して貰おう。これからの行動に依って」
奏:「……………これは?」
皓:「好きに蒔くといい。君たちの思うが侭に。それがきっと“芽吹き”になるよ、君たちの先の」
皓:RV沈静を招くという銃弾。使い方は、君こそがわかるだろう、と。
慎:ぎゅー。ぶんぶん。奏と握った方の手ェごと振りつつ。
奏:「……………それでいいの?慎」
慎:「いいも悪いもない。先生は死んだけど、俺達は生きてるんだ。──生きてる限り、明日も空がある」
慎:「明日は、きっといい日だ。撒こうよ。そんな、種を」
奏:「…………………」途端に顔くしゃくしゃになって。俯いて。長い髪がその顔を隠す。
奏:ひっく、と小さな声を上げた後
奏:慎の向こう脛を思いっきり蹴る。
奏:それでも手は振りほどかず。
慎:「おぅわッ!」おぶ、おぶ。別の意味で泣きそうな顔で奏を見て。
奏:「……………ありがとうございます」皓に礼を言う。
皓:どう致しまして。というのは聞こえない声、二人の様子に笑い、背を向ける。
奏:「……………慎のくせに」ひっく。
慎:「まー、色々あるけどさ。先生とあいつらと。過ごして学んだ事は何一つ無駄じゃない。無駄にはさせない」うん、手をぎゅー。
慎:「だからさ、俺も頑張るから。──行こうぜ、相棒」
奏:「ええ。──あなたを外にほおり出すまでは、ね。相棒」笑って。
GM:――と。近くにある建物の影から、ふらりと人影が現れる。
GM:貧民街の住人のようだが…どこか目が虚ろだ。
GM:住人は君たちに目を向け、敵意をむき出しにする。
奏:「………………」繋いだ手をそのままに。慎を背後に。片手に持っていた弾丸をポケットに。
GM:…ふと、君たちへの興味を失ったように、その意識がどこか遠くに逸れる。何かに呼ばれたかのように。
奏:SIGを抜き放ち…ポイントするが……。
GM:そしてそのまま、ふらふらと歩き去る。
GM:だが。周囲を見ると、似たような様子で一方向に歩いている複数の人。
慎:「え、ちょ。着いて行った方がいいのかなコレ」
操:「……と」考え事をして、気づくのに間。らしくないと頭を振って。
操:「誘っている」
皓:「その様だな」
操:「君達二人を、ね」
奏:「…………………隠れる、とは言ってたけれどね」
GM:方向は、奏の家…訓練場の方だ。
奏:「……………………」ずきりと心が痛む。
皓:「痺れを切らしたんだろう。……割と短気そうだ、彼は」
奏:足取りは正直重い。
奏:「行きます」一歩踏み出した。
奏:たどたどしく歩みだした。
操:奏と慎の二人にロイス取得、■親近感/□疎外感
操:「……あんなに低く見えるのに、空は高い」
操:いつもと同じ、曇天の空を見上げて呟く。
操:「通ってきたはずの道なのに、今の僕には何故だか遠い」
GM:枠は2つ分?>ロイス
操:1つです。セット。
GM:了解。
操:先を行く二人を目を細めて見、追いかけるように駆け出した――。

闇は一層深く。夜明けはまだ遠い。