Opening Phase

Master Scene 1
「闇の声」
ScenePlayer:none

静かな夜だった。
何処とも知れない闇の底で、呟く声がする。

「…いいかい? 私は三度、お前を庇うだろう。だが、それでも構わないのだ」

ふわりと闇が揺れる。声の話す相手が表情を変える気配。驚きにか、それとも…

「お前は私の元へ来るに相応しい魂の持ち主なのだから」

闇が笑う。声が消えて、気配が残された。

静かな、冷たい夜だった。


Opening1
「嘆きの声」
ScenePlayer:津嶋 皓
Place:黒羽学園高等部、2-A教室
time:放課後
entrance:不可

皓:#1d10+33
皓/Dice:1d10=(1)=1+33=34
GM:
GM:低速でいいことだね!(何
皓:……低空。
皓:ハハハ
GM:(レンジョイちら見しつつ)

GM:放課後。間延びしたチャイムが、今日も一日の終わりを告げる。
GM:他の生徒達が思い思いに過ごし、人気が無くなり始めた教室で、君は箒を手にしていた。
GM:本来は君の仕事ではなかったはずの掃除当番は、君の親友である加瀬蒼太から昼食2回分で引き受けたものだった…。
皓:「人に掃除当番押し付けて一体何をするってんだろ。あいつ。」などと呟きつつ。昼食代についなびいてしまったことにいささか後悔中。
GM:ぼやきつつ掃除をしていると、教室の扉が開く。
圭介:「…こっちはごみ出し終わったよ。」いつの間にかすっかり人が居なくなった教室に入ってきたのは、クラスメイトの篠崎圭介だ。
皓:「あ、お疲れ。後こっちかたすだけで終わりだよ」
GM:彼は君のクラスメイトであり、UGNに所属するチルドレンでもある。
GM:クラスでは目立たない存在で、時折言葉を交わす程度であるが、学校外では時折“事件”の為に一緒に行動することもあった。
圭介:「そっか。お疲れ様。ごめんね残らせて。」控えめに笑う。
皓:ちゃっちゃとてきとーに集めたごみをちりとりに集め。
皓:「いいって。元はと言えば別の奴が悪いんだしさ」
皓:「はい、おしまい……と」証書の請った地理を適当にかき回し、散らす。
圭介:「まあ、しょうがないよ…用事のある人も居るし」それには苦笑を返して、新しいゴミ袋をセットし始める。
皓:「あいつの用事ってこの後部活しかないしなぁ。単にサボりたいだけだと思うよ、この場合」
皓:長柄の箒の先で手を組み、あごを乗せ、圭介の様子を傍観中。
圭介:「……。」その声には反応せず。換えのゴミ袋を手にしたまま、深刻な顔で遠くを見ている。
皓:「……圭介、終わった?」様子に眉をひそめ、声を。
圭介:「え…!?あ、うん。これで大丈夫…。」取り繕うように手を振って、表情を崩そうとする。あまり上手くいってはいないが。
GM:決して明るい方ではない彼だが、先程のように深刻そうな顔をしているのを最近よく見かける。
皓:「……どうしたんだよ。最近なんか元気なくないか?」
皓:箒を用具箱に戻しつつ、肩越しに声。
圭介:「そんなこと、ないけど……。」否定しようとして、語尾が消え。
皓:「──何かあったの? “あっち”で?」
圭介:「……津嶋君は、さ。」
皓:「うん?」
圭介:「……OVになって良かったって思ったこと、ある?」俯いた姿勢から、窺うように視線を上げる。
皓:「────」問いに、一瞬、間。
皓:「……あまり考えたこと無いな。そういうこと。……なるようになってこう在るだけだったし……それにさ」
皓:「嘘をつかれっ放しの世界より、まだ、“知っている”方がましだ。──って。そう思うようにしてる」
圭介:「……。」
皓:「圭介はどう思ってるの?」
圭介:「僕はずっと、“あそこ”にいるから…だから、他の“友達”に本当のことを言えない理由も知っているし、この日常は大事だとも思ってるけど…時々虚しくなるんだ。」
皓:「空しい、か」苦笑して。
圭介:「必死でみんなを守って、でも、みんなに本当のことは言えない。結局は孤独な存在なんじゃないか…そんな風に思うことがあるよ。」
皓:「そういうこともあるよ。僕も。……君よりずっと軽い思いだろうけどね。僕のそれはさ」
圭介:「考え過ぎ、ってよく言われるんだけど。…君もそうなら、ちょっと気が軽くなったかもしれない。」苦く笑ってみせる。
皓:「でもさ」
皓:「僕は君の『本当』を少しでも知ってるよ」
皓:「その分は孤独じゃないって。君も、僕も、そのほか同じ人もさ。……だから、あまり気に病むこと無いと思うよ?」
皓:違うかな? と最後は口中で。安堵の笑顔に此方も笑い。
圭介:「……。ありがとう。」漸く、少し安心したような顔を見せる。
圭介:「ちょっと、疲れてるのかも知れない。…ごめんね、変なこと言って。」
皓:「いいよ。そんなこともあるって」
皓:「まぁ、あまり気にしないで行こうよ、ね」
GM:と、教室の外から声がかかる。
??:「ケースケー、いつまで掃除やってんのー。」
圭介:「うん…っと、あ。」声に顔を向けて。
圭介:「ああ、ごめん山根君。もう終わったから…。」
皓:友人を呼ぶ声に振り向き。「何、待たせてるの?」
圭介:「うん…ちょっと、これから一緒に用事あって。」頷き
皓:「じゃ、早く行きなよ。また明日な」
圭介:「それじゃあ。……心配してくれてありがとう。また明日。」言うと、教室から出て行く。
皓:「んー。またな」軽く伸びをして様子を見送り。
山根:「ちょー遅いって。マジ待ちくたびれたしー。」
圭介:「ごめんごめん…。」
GM:友人らしいやりとりをしながら廊下を去っていった。
皓:それじゃ、こっちも部活に行くかな。と、机に放った鞄を取り上げて。
皓:半ばさっきまでの問答は記憶の奥に意識的に仕舞い込む。──正直、考えないことにしていたかったんだ。僕は。それを。
GM:校庭から響く、生徒達の喧噪に、君は意識を預けた。

Opening2
「消えゆく声」
ScenePlayer:連城 聖
Place:市内、路地
time:夕暮れ
entrance:不可

聖:#1d10+33
聖/Dice:1d10=(9)=9+33=42
聖:42%へ

GM:少しだけ遅くなった帰り道。ぽつぽと灯る街灯が君だけに光を落とす、寂しい路地。
聖:「早く帰ろう。──ただでさえ物騒な街だからな」
GM:大通りの音が遠くからおぼろげに聞こえるだけの、人気のない道を帰っていると、
GM:不意にその音に、聞き覚えのある声が混じった。
GM:――友人の声。
聖:辟易にも似た感想。目にかかる髪を指先で飛ばし、腕時計を眺めようとして、ふと異変に気が付いた。
聖:「あーと、………優?」
GM:間違いないだろう。あれは友人の山根優の声だ。
GM:話の内容は良く分からないが、何か言い合いをしているようで、喚くような声調子だ。
聖:わ、どうしよう。盗み聞きするのはよくないが──
山根:「――お前の言うことなんか信じらんねーよ!」
聖:不穏な予感を感じて足を止めた。
山根:「こっち来んな!」
??:「――…―………」
山根:「マジありえん…ずっと……かよ…。」
SubM:相手の声と、混乱気味にぶつぶつと呟く山根の言葉は、連城の耳には聞き取れない。
聖:ダッシュ。駆け足。ただ事じゃない。
聖:そっちの方向へ向かう。
GM:では君がもう少しでで声のする場所へ辿り着こうという瞬間。
GM:視界の端に、何か背の高い影が立ち去っていくのが映った気がした。
聖:ちらっと一瞥、なんとかその影を確認しつつ、
聖:「──おい、優か!?」
GM:影は答えず、そのまま視界から消えてしまう。
GM:と。
GM:空気を切り裂く鋭い音と、ほぼ同時に聞こえる肉を裂く音。
GM:角を曲がった先、山根の声がしていた方からだ。
山根:「ぅ、あああああああぁぁぁぁ!!」
GM:声と音が交錯し、最後にバシャンと水音がしたと思うと、静かになった。
聖:「チッ───!」
GM:道の先に居たのは、確かに山根だった。
聖:意識するまでもなく、無意識に携帯を取り出し短縮で“いつもの所”へコール。足はそのまま走り出し、駆けつける。
GM:倒れ伏し、血を流した姿ではあったが。
GM:山根の周囲は水浸しになっており、今し方鋭利な刃物で切り刻まれたような傷が無数に付いている。
聖:「おい、ちょっとしっかりしろ!」
GM:まだ息はあるようだ。>山根
聖:「えーと、救急車で──いや、UGNの手が回ってるセレーネさん所の治療先でいいか!」
聖:「大丈夫か、優……?誰が、こんな」
GM:血の気の無い山根の顔。
聖:視線を向け。忌々しく再度の舌打ち。
聖:「お前のいう事なんて信じない。──か」
聖:確かに何かを信じるのは容易ではない世界に、変わりつつあるかもしれないなとふいに感想を漏らし。
聖:既になれた血臭ではなく、その慣れてしまった事に少しの眩暈を感じつつ。パタンと携帯電話を閉じた。


Opening3
「惑わす声」
ScenePlayer:斯來 誠一
Place:UGN黒巣支部、支部長室
entrance:不可

斯來:登場 #1d10+33
斯來/Dice:1d10=(1)=1+33=34
斯來:34%
GM:安いw

GM:今日もたっぷり生徒達をしごき、休憩していた君に声がかかった。
GM:お願いしたい任務があるのだという。
GM:そんなわけで、君は今支部長室にやってきていた。
斯來:「失礼します・・・御用と聞いて参りました。」ドアから入りつつ
美鈴:「ご足労いただいてすみません。」どうぞ、と席を勧める。
斯來:では、すみませんと断ってから、席に着きましょう
美鈴:「早速で申し訳ないのですが…どうやら、あるFHのエージェントが黒巣市に入ったようです。」
斯來:「FHエージェント・・・それはどのような
斯來:輩なのでしょうか?」
GM:少し言いづらそうにしてから、ため息をつき。
美鈴:「状況から鑑みるに、CN“連れ去る者”。…先日、うちとやりあった“arcanumセル”の所属者だと思われます。」そう言って資料を渡す。
斯來:「ああ・・・例のセルの・・・・」受け取り、ざっと目を通す<資料
GM:資料によると
GM:“連れ去るもの”の活動は、記憶処理を施された未覚醒のRV適合者に干渉し、記憶を復元、混乱させて自らの元に引き込む。というものらしい。何らかの特殊能力である可能性が高いが、詳細はUGNでも掴めていない。
美鈴:「セル自体の活動は現在小康状態にあるようです。なので、これに関しては恐らく“連れ去る者”の単独行動ではないかと。」
斯來:「なるほど・・・しかし未覚醒のOVをですか・・・・仮初とは言え、日常にあるものをこちらの世界に強引に引き込むというのは感心しませんね・・・」
美鈴:「ええ・。その上、彼…彼女かも知れませんが。の厄介な所は、ターゲットが誘いに乗らないと分かると排除してしまうということです。」
GM:やりきれない表情で答える。
斯來:「排除ですか・・・、なるほど・・・連中(FH)らしいやり口だ・・・」
美鈴:「既に“連れ去る者”の被害に遭ったと思われる一般人がUGN系列の病院に搬送されています。ひとまず、そちらで事情を聞いてみるのも良いと思います。」
GM:資料の最後に、一番最近の被害者と思われる人物…まだ高校生のようだ…の写真とデータが付いている。
斯來:「(頷き)了解しました・・・、では、今回私の任務はこのFHエージェント・・・CN“連れ去る者”の排除・・・・と言う事ですね?」
美鈴:「はい。…なるべく早急に、“連れ去るもの”を発見、及びその対処をお願いします。」
斯來:「高校生・・・」
美鈴:「そちらの被害者を発見したのは、イリーガルの連城聖さんだそうです。もしかしたら、病院にいらっしゃるかも知れません。」
美鈴:「適宜、協力を扇ぐようにしてください。」
GM:人手が割けず申し訳ないです、と付け加えて。
斯來:「分かりました微力を尽くします・・・・連城・・・ああ、あの子ですか・・・了解しました。」で
斯來:「いや・・・、構いません、人手不足は仕方の無い事です、手漉きの人員が私だけの以上、私がやるべきでしょう・・・それに・・・」
斯來:「私はこの手の輩は嫌いでしてね・・・・」
美鈴:「ええ。…なるべく早く手がかりが掴めるように、こちらでも調査を続行していきますので。」しっかりと頷いて。
斯來:「御願いします・・・こう言っては何ですが、そちらの方面にはあまり明るく無いもので・・・
斯來:」苦笑しつつ
斯來:そちらの方面=調査とか(何
美鈴:「人が居ないときほど適材適所ということです。」にこり。
美鈴:「それでは、よろしくお願いしますね。斯來さん。」言って、軽く頭を下げた。
斯來:「はい・・・では、失礼します・・・・」立ち上がり扉を開けて出て行く
斯來:廊下を歩きながらぽつりと呟く
斯來:「日常を奪い、魂を愚弄するか・・・・良いだろう、貴様用のあちらへの片道切符は私が用意してやるぞ・・・・“連れ去る者”よ・・」

Opening4
「微笑む声」
ScenePlayer:比奈 みのり
Place:黒羽学園、中等部校舎
entrance:不可

みのり:#1d10+31
みのり/Dice:1d10=(1)=1+31=32
みのり:低いw
GM:

GM:一日の始まり。君はいつもと同じように登校し、いつも通りに昇降口を潜っていた。
生徒:「おはよー」
みのり:「おはよう。ねえ、英語の訳やった?」
GM:あちこちでまばらな挨拶が行き交う中、ぱらぱらと生徒が登校してくる。
生徒:「あ、嘘。今日までだっけ?」
みのり:「え、嘘。やってないの? よし、訳したひと探そうw」
生徒:「やばいよ私ノート友達に貸しっぱなしだ〜!ちょっと回収してくるから先行っててくれる?」慌てだす。
みのり:「うん、OK。間に合ってよ?」  可笑しそうに微笑みながら。
生徒:「まかせとけー!」言って、走り出していく。
GM:まだHRまでは時間がある。君が教室に向かおうとした時だった。
GM:ドンッ!
GM:廊下の途中で“壁”にぶつかった。
みのり:「わっ!」
??:「ああっ、すみません!?」
??:「……怪我は、ありませんか?」
みのり:突然のことに、よろけて廊下に腰を落としてしまう
みのり:「いてて、あ、はい、平気です……」   しりもちを付いたまま、ぶつかってしまった相手を見上げる。
SubM:腰を落としてしまったみのりに、手を伸ばす。
SubM:野暮ったい眼鏡を掛けた、ひょろりと長い印象の男性が、心配そうに見る。
SubM:年齢は20代後半…というところか。
SubM:どこか文学青年的な浮世離れさと穏やかさを併せ持つ雰囲気の青年だ。
みのり:(先生、かな……?) と思いながら、その手を握って立ち上がる。
みのり:「すみません、慌ててたもので」  ぺこり、と謝る
??:「こちらこそすみませんでした。少々、気を取られていまして……」脇に教科書を抱え、メモを手に。
SubM:みのりに頭を下げ、ずれた眼鏡を慌てて直した。
??:「…僕は、先日こちらの高等部に赴任してきた、環(たまき)といいます」
みのり:「あ、はい。3年の比奈です」 再び、お辞儀。 
SubM:と、その時。
SubM:頭を上げたみのりの首の後ろ辺りに、微かに何かが触れたような感触があった。
みのり:「?」 振り返ってみます。
SubM:誰かが触れた感覚ではなく
環:「…あ。少し、じっとしていて……」
SubM:すっと近づき、首筋に手を伸ばして触れる。
みのり:「……?」 なんだろう、と思いつつもじっとしている。
環:「…………はい、取れた」開いた手の平から、小さな何かが飛び立っていった。
環:「虫が止まったんだ。無闇に払うと傷をつけてしまいかねないから」
みのり:「あ…ありがとうございます」
環:「どういたしまして」はんなりと微笑む。
みのり:なんだ、虫か、とほっとする。そして再び、微笑と共に頭を下げた。
みのり:「ところで、先生、この時間になんで中等部に?」
環:「……1−Aの教室は何処でしょうか…来たばかりでまだ教室の位置が良く分からなくて」
SubM:フロアの地図を記したらしき紙と睨めっこをする。
みのり:「1年生の教室は………って、高等部の1年?」 あれ、と首を傾げる。
環:「……………え? 中等部??」
みのり:「………」
環:「………高等部の棟は何処でしょうか?」(何)
みのり:「この校舎を出てですね――――」   くす、と笑いを零しながら、地図を借りて説明する。
環:「ありがとうございます、助かりました」借りてきた地図を見、説明に一々頷きを返す。
GM:と、そこにチャイムが鳴る。HR5分前の予鈴だ。
みのり:「いえいえ、どういたしまして」
みのり:「……あ、そうだ、授業が! 先生、失礼します!」
環:「ああっ、もうこんな時間!? ありがとう、比奈君!」
みのり:慌てて頭を下げ、教室に向かって駆け出した。
SubM:同じく慌ただしく礼を返して、別方向へと走り去った。
みのり:「また迷わないでね!」w
みのり:そんな言葉を置き去りにして、朝の時間が過ぎていく。
GM:しかしそれからも、君は何故か迷子になっている環をまた何度も見かけながら過ごすことになった。(何)

みのり:環先生に、■好意/□不安でロイスを結びますね
GM:はいな。