Opening Phase

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Master Scene
登場:なし
場所:病室
時間:過去
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白い部屋、薬品のにおい。病室。
その中で一人、半身を起こしてただ虚空を見ている少女。
動くものもなく、音と言えば時計の秒針が動く小さな音くらい。

――がらららっ

窓の開く音。転がり込んでくる少年が一人。
周囲を伺うようにして見回し、少女の姿を発見して驚く少年。
いいわけをする様に2、3言葉を吐き。少女の反応がないのに怪訝そうに首をかしげ、おそるおそるといった風で近付く。

小さく答える少女、安堵した様に笑む少年。

直後、扉から看護婦が入ってきて少年を摘み上げて行く。
わーぎゃー騒ぐ少年に答える看護婦。
最後に一言、少年が少女に声を掛け。摘み出される。

それに少女は反応を返したのか否か、それはわからないが。
少年はその後、幾度となくこの病室を訪れることとなった。




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Opening Phase
登場:久継駆穂
場所:“深紅の宝石”住処
時間:過去
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駆穂:#1d10+40
駆穂/Dice:1d10=(4)=4+40=44

GM:君が上から受けたはずの任務は、とあるジャームの追討命令。
駆穂:「────」
GM:そのジャームはすでに住居まで割り出され、後は討つだけとなっていた。
GM:そんな中、君は今。
男:「いやぁ、本当ならこの程度の任務に君を駆り出す必要はないんだけれどもね」
駆穂:「そうかい」
GM:現場の責任者の男性の横に立ち、その住居の様子を見る為に突入していく隊員たちの背を見送っていた。
男:「あぁ。噂に聞いていた話ではずいぶん手強いという話だったが」懐からタバコを取り出し。いいかい、と言いたげに君に目をやり
駆穂:少し目を細める。
駆穂:追い詰められているはずの住居を見る。
男:「…実際にぶつかった部下の話では、そこまで大した強さでもないとの事らしい。しかし、念のためという事で足を運んでもらったという訳さ」 肩をすくめ。タバコに火をつける事なく戻し。
GM:やがて、家の中から隊員の一人が出てくる。
駆穂:目線をやる。さて。どういうことかな。
GM:困惑した表情で君たちの方へ足を運び。
隊員:「…それが……。少し、来て見て貰えますか?」
駆穂:「ああ」
GM:隊員に連れられ、君たちは件の家へと足を踏み入れる。
駆穂:「ジャーム自体は始末ができたのかな」
GM:――と、同時に。鼻先に香る、ある種嗅ぎなれてしまった鉄錆の匂い。
隊員:「…と、いうよりも」困惑した表情を浮かべたままに。
隊員:「我々が足を踏み入れたときには、すでにこの状態でした」
駆穂:「────……」
GM:あまり、広いとは言えない家の中。隊員に案内されて向かったリビングであったろう空間は、赤く染まっていた。
GM:赤い血だまりの中、赤い紐の様なものを手にして血を浴び赤く染まった少女と。
GM:血だまりの原因であろう、すでにどう見ても事切れている男性。
男:「…これは、」流石に想定外だったのか、一瞬言葉に詰まる
少女:「…………」ぴくりとも動かず。ただ虚空を見て、座り込む少女と
駆穂:「追い込んだ時の。元々居住地に住んでいた者の情報はあるかい」男に。
隊員:「…倒れている男が、“真紅の宝石”――緑葉大樹であると思われます。そちらの少女は、彼の娘の緑葉椛かと」 答えたのは男ではなく、隊員の一人。
駆穂:すっ。血たまりを踏み越えて。少女の元に。得物は手にはなく鞄の中に。
GM:断定はしないのは、外見をごまかすすべなど幾らでもあるからだろう。
駆穂:「わかった」目で隊員に礼を言って。
駆穂:「緑葉椛」
少女:「………」大した反応もなく。ただ、視界に入ったからそちらに視線をやったという様に緩やかに顔が君の方に動いた気がした。
駆穂:「救護班を。後は検死だな」
駆穂:「緑葉椛」再び声をかけ目を合わせる。
男:「…あぁ、今連絡を取った」通信を終え、答え。
椛:「………」名前を呼ばれ。小さく、ぴくりとした反応はあるが。その目は、どこも見ていない。
駆穂:「君は”どう”したいのかな。緑葉椛」
駆穂:ぴしゃり。血だまりにて音を立てる。
椛:「…………」その言葉には、何の反応も返さないかに見えた、が。
椛:「――…しに、たい」 ぽつり、聞こえるか聞こえないかの小さな声音で呟き。
GM:ぴちゃ、と音を立て。血だまりへと倒れ込む。
GM:どうやら、気を失ったらしい。
駆穂:「そうかい」
男:「……やれやれ」
駆穂:「それでもこの場は僕の出番じゃないらしくてね」
男:「とんだ事態になった物だな、全く」 苦虫を噛み潰した様な表情で呟く。
駆穂:椛を抱え上げ。男に渡す。
GM:入り口の方から、いくつかの物音がする。どうやら、応援の部隊が到着したらしい。
駆穂:「事態は読めているけれどね」
男:「ご苦労様、と。一応は言っておこうか」やはり、君の出るほどの事じゃなかった様だと。 少女の体を受け取り。
駆穂:「いや」
駆穂:「これからだよ」
駆穂:「『何が起きても、ね』」
GM:その言葉に、訝しげな表情を浮かべる物の特に問うこともなく。やがて、部下への指示を出す為にも君のそばを離れる。
駆穂:“真紅の宝石”であった死体を見る。
GM:死体は何も語らない。ただ、そこに倒れて“ある”だけだ。
駆穂:演出まがいに《ニンバス》使ってやろう。オーケィ?。GM(何)
GM:いいけど何をしくさるんだ。(何)
駆穂:デジャヴだ、ゴメンボス(何)
GM:演出紛いなら、取り敢えず『何があったか』を軽く知る事ができる感じでいいのかな。(何
駆穂:“真紅の宝石”に類するものが死んだかどうか、だな。
駆穂:必要なら侵食値使うぜ。2点ー。
GM:じゃあ上げておいて貰いつつ。
駆穂:46%。
駆穂:YESかNOか。
GM:少なくとも、目の前の“真紅の宝石”は死んでいる。それは間違いなく。
駆穂:「──────」
GM:ただ、この相手は。何度も違う姿形で現れたりした事があったという報告をどこかで見た覚えがある。
GM:そのことから、単一ではなく複数個体で1つのコードネームでも名乗ってるのではないか、などの推論でその報告では纏めてあったが。真偽は定かではない。
GM:おまけで。死体の様子と、先の少女と周囲の様子から。目の前の死体は、殆ど反撃らしい反撃をする事なく倒されたのではないか、と。そんな具合。
駆穂:「──君がその選択を選ぶ、か」
駆穂:「それは──僕が決めることじゃないね」
駆穂:肩を竦めて。
駆穂:場所を後にする。


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Opening Phase
登場:津嶋皓
場所:学校
時間:現在
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GM:登場どうぞーなのです。
皓:#1d10+33
皓/Dice:1d10=(4)=4+33=37
皓:37で。
GM:はいさ。

GM:きーんこーんかーんこーん。こーんきーんかーんかーん。
GM:授業が終わり、放課後の到来を告げる鐘の音が響く。
GM:さようなら牢獄、こんにちは自由とばかりに飛び出していく男子がいれば、今日はどこに寄って帰ろうかあんたまた太ったんじゃないなどと教室の隅で話す女子もいる。
GM:そんな中、いつもならば君にも「遊びに行こうぜおい、新作のゲーム入ったんだぜあそこのゲーセン部活なんてサボってれつご!」とばかりに誘ってくる奴もいる訳だ、が。
GM:ここのところ、どうにもそ奴は落ち着きがない。それどころか、逆に誘っても断られたりする始末。
GM:そんな久米忠之17歳独身は、今も君の前の席で落ち着きなく鞄にものを詰めたりなんだりしている訳で。
皓:授業終了。適当に教科書等を鞄に放り込んで席を立つ。今日は部活も特になし、かと。時計を見て。
皓:「久米、今日は帰り? 久々にどっか寄ってかないか?」戸口付近の友人に声をかけてみたり。
久米:「…あー、わっり。今日もパスだ」すまねぇな、という風に答え。
皓:「ふーん……。まぁいいけどさ。最近付き合い悪いね。いや、僕が言うのもなんだけど」
皓:仕方ないか、じゃぁまた何時もの友人と二人かな。とか内心で呟きつつも。
皓:「バイトか何か始めたのか? ……ってそんな柄じゃないけどさ、おまえ?」
久米:「はっはっは、まぁアレだアレ。なんつーの、青い春の到来? 遅ればせながらこの俺っちにもとうとうそんな季節がやって来たっていう感じ?」
皓:「へぇ。そうだったのか」おお。軽く驚き。
久米:「バイトなんかに時間を使うなら寝るね、俺は」なんか胸を張ってダメなこと言った。
皓:「いいなぁ。……ってことはクラスの子じゃないんだ?」教室を見回す。久米を待っているような女子クラスメイトの姿は無し、か。
久米:「…なんか驚くってのも失礼だなおい。いやま、別に付き合いだしたって訳でもないからちょっと大げさに言ったけどよ」ぽり、鼻の頭を軽く掻き
皓:「いやほら。僕を含めそういう話にあまり縁が無いような気がしてたしさ。このクラスの連中って」あはは。笑いつつも。
久米:「おうよ」クラスの奴じゃないという発言にうなずき答え。  「こないだ、病院で『どきっ☆ 障害だらけのかくれんぼ大会、看護婦は敵だ!』をやった時にちょっと、な」
皓:「…………誰とだよ、それ」些か呆れつつ。……いや、このクラスの面子ならやりかね無い。
久米:「この間誘ったらお前、部活があるからって逃げたろ。ホントそういう時の勘は鋭いよなおまえ」
GM:俺たちは、看護婦に見つかってさんざしかられたんだぜ、と。明らかに間違った憤りを見せる。(何)
皓:「ああ、あれかぁ……」苦笑。そういえば同じ部活の友人は、それでえらくとっちめられたと聞いていた。
皓:「まぁ、兎も角……じゃ、入院中の子なんだ」少々表情が変わり。
久米:「あー、そうらしい。あんま詳しいことは聞けてないけどよ。なんか、命に関わる病気って訳じゃないらしいが…まぁ」
皓:「そうか……まぁ、いい結果になるといいな。その子の退院とかも含めてさ」
GM:そこで言葉を切って、にぃと笑い。
皓:「退院したら、お祝いがてら紹介されるのを待ってるよ……って、なんだよ、その顔?」はて?
久米:「ほらアレじゃん、恋は障害が多いほど萌えるって奴だ。がんばるぜ俺様」ぐっ、拳を握り。
GM:あれ、燃えるだっけ? とか言って首かしげ。(何)
皓:「字が違う字が……。まぁ、頑張れよ」
皓:じゃーなー。と軽く手を振り、廊下で待つ友人のところへ。今日も振られたよー。とか言いながら。
GM:「おう、じゃあな! また懲りずに誘ってくれ、一段落したらまた遊ぼうぜ」 うなずき答え。荷物を持って、ぱたぱたと走って去っていく。
皓:その様子を見つつ、些かの疎外感に苦笑して。
GM:去って行った方角から、口煩い教師の注意の声と、それに軽口で答える久米との暖かいやりとりが聞こえて来たりなんだり、といったところで。
皓:「季節も心も春、かぁ。いいなぁ、やっぱりちょっと、ね」微かに苦笑で。エンドOKかなと。
GM:はいさ、それではシーン終了。


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Opening Phase
登場:テッド&十条美月
場所:病院
時間:現在
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テッド:#1d10+37
テッド/Dice:1d10=(5)=5+37=42
美月:#1d10+36 登場
美月/Dice:1d10=(7)=7+36=43

GM:さて、世の中ってのは広いようで狭く、なるようになったりならなかったりするもので。
GM:何の因果か、君たち2人はとある事件の被害者である少女の心のケアなんていう、あまりにも「え、それ俺たちにできるのん?(何)」という様な任務を言い渡されたりしたそんな過去。
美月:過去かよ(何
GM:確定事項です。(何)
テッド:「めんたるけあーって美味しい?」(何
美月:「んー、どだろ。そこそこ?」(何
GM:初めて出会った時は、フレンドリーに話しかけたてっどんが無言で返されてorzったりそれを見かねた美月が口を出して無視されてorzったり、そんな微笑ましい一幕もあったりなかったり。
テッド:全滅だな俺ら(何
美月:その程度じゃめげないぜ(何
美月:「まあなんだかんだいって、最近元気でてきたよねー」
GM:うむ。
テッド:「そーおー?…まー、最初よりは反応出てきた…ことにしておくー。」
GM:最近、少しずつだけど会話もしてくれる様になったり、食事を自分でとったりもしてくれる様になって来たのだ。びば進歩。
美月:「ま、わたしたちが原因じゃないっぽいけどね」とぼそり呟く(何
テッド:頬杖ついて遠目に少女を見やり。首かしげ。
GM:やったね俺ら、やればできるじゃん! とか少し思ってたりしたそんな最近、君たちは看護婦さんからすてきな話を聞いたのです。
GM:看護婦「なんかね最近あの子のところに足繁く通ってる男の子がいるみたいなのよ彼氏かしら彼氏よね間違いないわあたしも後4歳若かったらねぇあなた? ところであなたたちもしかして…きゃっ、あたしったらそんな野暮なこと訊くものじゃないわねアラヤダウフフ」ましんがんとーく。(何)
テッド:「ちょぉテンション高い看護婦さんで困ったよね〜」(何
美月:「んー、でもあのくらいテンションないとやってられないんじゃない?」(何
テッド:「病人さんは明るくなれないもんだから、丁度良いのかなー」
テッド:パックジュースちぅぅー。仕事しろ(何
GM:とまれ、なんかやたらHighテンションで脱線の多い彼女から話をどうにか聞き出したところ。
美月:「周囲の雰囲気を明るくすると、気分も良くなるからねー」
GM:なんでも、しばらく前にこっそり病室に忍び込んだ馬鹿がいて、そやつが何度も何度も入り込んだあげくその子のハートをげっちゅーしようともくろんでるんじゃね、と。そんなことらしい。
GM:自分でやっておいてなんだこの口調。地の文。(何)
テッド:「こー。どこも賑やかで良いよねこの街ってさあ。」あははん。(何
美月:「まあ、彼女が元気になるなら、どっちでもいいんだけどね」
テッド:「ま、そーね。」
美月:「悪影響及ぼしそうなら、はやめに・・・ね?」とさわやかーにてっどんにアイコンタクト(何
テッド:「みつきんったら仕事ねっしーん。」笑いながらも視線は受け取り。
GM:そんな件の彼女は、君たちの会話など知る由もなく。ベッドの上で半身を起こし。窓の外にぼんやりとした視線を向けている訳で。
美月:「いちおー、その少年の背後とか調べてみるわー。FHだったりしたらやだし。」
テッド:「そうしよっかねー。」ほんやり観察(何
GM:そんな少女の唇が小さく動き、おそらくは自分でも口に出したとは思っていないだろうほど小さなつぶやき。

GM:「――…きょう、も。きてくれるかな」

GM:シーン終了でロイスを忘れずにどうぞてっどん。(何)
テッド:シナリオロイス→緑葉 椛 ■好意/□無関心 でー。
GM:いえさー。